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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜黒兎との契約〜
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〜ユミル郊外・墓地〜
「……終わったか。大丈夫か?」
敵の消滅を確認し、元の姿に戻ったリィンはアルティナに視線を向け
「……はい。加勢、感謝します。」
「――――――」
アルティナは静かな表情で答え、アルティナに続くようにクラウ=ソラスも機械音を出した。
「えっと……アルティナ、だったか。何で生きているんだ?アリサ達から君はリフィア殿下によって討ち取られたと聞いているけど……」
「私の生存の問いかけに対する答えは”否”です。私は”生きていません”。」
「え…………」
アルティナの答えを聞いたリィンが呆けたその時
「そ、その……リィン様……そちらの方と傀儡は信じ難いと思いますがそれぞれから”死者”の気配がしますから、目の前の方と傀儡は”死者”―――つまり”幽霊”です。」
「―――その答えに肯定します。」
言い辛そうな表情をしたメサイアが答え、メサイアに続くようにアルティナも答えた。
「えええええええええええええええっ!?というか何で人形まで幽霊になるんだ!?」
「…………クラウ=ソラスは私と”繋がって”いますから、私が幽霊となった際に”クラウ=ソラス”も私の”一部”と判断されたのかもしれません。」
「―――――」
驚いているリィンの言葉を聞いたアルティナは淡々と答えた後、敵が消えた場所に残っている魂に気付いた。
「…………この感覚は………食欲………?」
魂に気付いたアルティナは吸い寄せられるように魂に近づいて魂を握りしめて無造作で自分の身体に押し付け
「!?いけません!無暗に取りこんでしまえば――――」
それに気付いたメサイアは血相を変えて警告したが、時すでに遅くアルティナは魂を自分の身体へと取り込んだ。
「う……あ……くぅ……っ!?」
するとアルティナの胸の部分が服を着ていてもわかる程突如豊満な胸に膨れ上がると共に、アルティナはその場で蹲って苦しみ始めた!
「お、おい!?どうしたんだ!?どこか苦しいのか!?メサイア!何か知っているのか!?」
突如苦しみだしたアルティナにかけよってリィンはアルティナの身を心配した後、アルティナに警告したメサイアに尋ねた。
「……恐らく先程倒した亡霊――――”凌恋の霊姫”の魂に秘められる膨大な魔力を取りこんでしまった影響でその方の魂の中で魔力が暴走しているのだと思います。」
「……暴走した結果どうなるんだ?」
「―――暴走した結果魂の中で魔力爆発による破裂が起こって彼女は”死”に到り……いえ、この場合は魂の消滅ですから、転生すらできず、この場で言葉通り”消滅”してしまいます。」
「なっ!?何とか治す方法はないのか!?」
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