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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜黒兎との契約〜
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「………………………一応、感謝します。助けて頂き、ありがとうございました。」

”行為”を終えた後リィンに脱がされた服を着直したアルティナはジト目でリィンを見つめた後静かな表情で答え

「そ、その……―――すまない!助ける為とはいえ、あんな方法を取るなんて……!」

リィンはアルティナを見つめて頭を深く下げた。



「いえ……私の過失でああなってしまったのですから仕方ないですし、途中からは私自身も求めてしまいましたから私にも非があります。…………ただ、治療方法が”あんな不埒な方法”だとは思いませんでしたが。」

「う”…………」

アルティナに責められるかのようにジッと見つめられたリィンは唸り声を上げたが

「……どうして、私を助けたのですか?」

「え?」

自分から視線を逸らして複雑そうな表情で呟いたアルティナの言葉を聞いて不思議そうな表情をした。



「私は貴方の妹達を誘拐し、その後も直接貴方達と戦い、敵対関係でありました。それなのに何故私を……」

「…………ふぅ………君の事情は知らないが……君自身の意志で攫ったんじゃないのはさすがにわかっている。それにアルフィン皇女殿下は取り返したし、エリスはメンフィル軍が救出してくれたし、君も”裁き”を受けた。正直、命じられただけの君が”処刑”されたのは間違っていると今でも思っている。」

「………………」

リィンの答えを聞いたアルティナが黙ってリィンを見つめたその時、リィンはアルティナの頭を優しく撫でた。



「…………ぁ……………」

頭を撫でられたアルティナは呆けた表情をし、顔には出さなかったが心の中では嬉しさを感じていた。

「ごめんな………俺がその場にいたら処刑なんて絶対にさせなかったのに……」

「……………いえ…………もう終わった事ですから。それよりも……――――これからよろしくお願いします、”マスター”。」

「……へ……”マスター”ってどういう意味だ………?」

アルティナが呟いた言葉を聞き、アルティナの自分に対する名称からある事を推測した瞬間猛烈に嫌な予感がしたリィンは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせながら尋ねた。



「言葉通りの意味です。マスターが私に何度も不埒な行為をした際に、私とマスターの魔力が”繋がり”、主従契約が結ばれました。つまり私は貴方の”使い魔”です。」

「……………………」

ジト目で自分を見つめながら言ったアルティナの言葉を聞いたリィンは石化したかのように固まり

「今後は命令があれば、クラウ=ソラスと共にマスターの助力となりますので、よろしくお願いします。それと私は貴方の”使い魔”ですので、マスターが望むのでしたら…………その…………先程のよ
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