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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜黒兎との契約〜
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メサイアの答えを聞いたリィンは血相を変えて尋ねた。
「え、えっと……方法はあるにはあるのですが……しかもリィン様でもできる方法でして……」
(なるほどね♪――――結界展開完了っと♪)
(ふふふ、確かにご主人様でも可能ですね。)
(”性魔術”で彼女の魔力を奪い取れば、彼女は苦しみから解放されるわね。)
メサイアが答えを濁している中、ベルフェゴールは結界を展開し、リザイラは静かな笑みを浮かべ、アイドスは微笑んだ。
「う……あ……くるしい……だれ……か…………たす…………」
「どんな方法だ!?頼む、教えてくれ……!」
苦しんでいるアルティナが見ていられないリィンはメサイアは真剣な表情で見つめて尋ねたが
「”性魔術”です。」
「………………え”。」
メサイアが答えると石化したかのように固まった。
「”性魔術”でそちらの方の魔力をリィン様が奪い取れば暴走も収まり、そちらの方も苦しみから解放されます。リィン様は私達と何度も”性魔術”をしている影響でリィン様の身体に膨大な魔力も受け取れる”器”はできていますし、膨大な魔力を奪い取っても問題はないどころか、むしろリィン様の”糧”になるからリィン様も大丈夫です。」
「………………本当にそれしか方法はないのか?」
メサイアの答えを聞いたリィンは表情を引き攣らせて尋ね
「はい……残念ながら。というか状況を察したベルフェゴール様が気を効かせたのか、既に結界を展開していますけど…………」
「………………あ。」
苦笑するメサイアの答えを聞いて周囲に結界が展開されている事に気付いたリィンは呆けた声を出した。
「そ、その……私が見ていたらやりにくいでしょうから、私は失礼しますね。」
そしてメサイアは苦笑しながらリィンの身体に戻り
「……………………ごめんな…………後で恨むだけ恨んでいいからな…………」
リィンはアルティナを見つめて申し訳なさそうな表情をしてアルティナに近づくと、クラウ=ソラスが立ちはだかった。
「……頼む。彼女を……アルティナを助けたいんだ。そこを通してくれ。」
「―――――」
決意の表情をしたリィンの目を見たクラウ=ソラスはその場から消え、アルティナの傍に来たリィンはアルティナに性魔術を施そうとした。
(ご主人様、私達とやっているいつものやり方で魔力を吸い上げていたら、その娘の魂がもたないから、私がやり方を教えるわ。)
「……わかった。頼む。)
そしてベルフェゴールの念話を聞き、ベルフェゴールの指示通りに性魔術をアルティナに施した後、そのまま流されるかのように何度もアルティナを抱いて無意識でアルティナと”契約”した!
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