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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第85話(幕間終了)
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驚きましたわ……」
アリサが操作する導力端末の画面に出る文字を見たゲルドは目を丸くし、セレーネは苦笑し
「導力技術は私達からすれば当然の技術なのですけどね……」
「―――逆に言えば、異なる世界の技術は私達にとって驚くべき技術なのでしょうね。」
ゲルドの反応を見たエリスは苦笑し、エマは真剣な表情で呟いた。
「――出たわ。」
「なるほど……」
「端末だとこういう風に表示されるのか……」
「情報局でも一部はこんな風になってるかな。」
そしてリィン達は依頼内容を確認し終えた。
「ノルド高原にレグラム、ガレリア演習場からの依頼……確かに各地で色々な問題が起きているみたいね。」
「な、なんだか見たような名前が書かれていた気がするんだが……」
「父さんの方面からの依頼もちょっと気になるけど……」
「ノルドに現れた不可思議な魔獣というのはさすがに気になるな……」
「これを全て、皇子殿下が集めて送ってくださったんですか?」
「すごいねー。帝国西部に行ったばかりなのに。」
仲間達が依頼内容を読んで考え込んでいる中、オリヴァルト皇子の手腕にエマとミリアムは感心していた。
「顔の広い人だし、遊撃士協会のネットワークも使っているみたいね。そんな感じで、君達ができそうな依頼を送ってくださるそうだから。やるかどうかは君達に任せるけど緊急度の高いものはやった方がいいかもね。」
「……了解です。正直、助かりました。」
「ふふ、具体的な目標があると我らも動きやすいからな。特に忘れてはならぬのが、士官学院生の安否確認か。」
「うん、わたしからも改めて依頼を出させてもらったよ。学院生の目撃情報も、少しずつ入ってきているんだ。そちらも端末で確認できるから、探す時に役立ててみて。」
「ふうん、便利そうね。」
「ああ、依頼と合わせて定期的にチェックした方がよさそうだ。」
「―――お待たせしましたわ。」
トワの説明を聞いたセリーヌが感心し、リィンが頷いたその時シグルーンがブリッジに現れた。
「シグルーン中将か……―――へっ!?」
「まあ……もしかしてシグルーン様の私服ですか?」
現れたシグルーンの姿―――旅装姿のシグルーンを見たリィンは驚き、セレーネは目を丸くし
「?どうして服を変えたのかしら。」
ゲルドは不思議そうな表情で尋ねた。
「さすがに甲冑を着ていては目立ちますからね。皆さんの行動を阻害しない為にも私服に着替えさせて頂きましたわ。どこかおかしい所はありますか?」
「いやいや、とんでもない!」
「あはは……すごく似合ってますよ。」
「少なくとも騎士には見えないな。」
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