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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第85話(幕間終了)
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志も尊重して……」
「個々の目的はそれぞれある……だが、それらをまとめて引っ張っていけるような何かか。」
その場にいる全員は黙って考え込んでいたがやがてリィンが答えを出した。
「そうなると―――やはり”士官学院”そのものか。」
「あ…………」
「―――”貴族連合”に占領された皆様の学院ですわね。」
「リィン達の学院……」
リィンの言葉を聞いたエリスは呆け、静かな表情で呟いたシグルーンの話を聞いたゲルドはリィン達を見回した。
「ああ………僕もそれは思った。」
「あの日、わたしたちが撤退するしかなかった場所……」
「確か今まで回って来た街等に士官学院からの脱出に成功した生徒達もいましたが……」
マキアスとフィーの言葉に続くようにセレーネは心配そうな表情で呟いた。
「会長、ジョルジュ先輩。トリスタと士官学院は現在、貴族連合の管理下でしたね?」
「うん、学院長たちが一応、頑張っていらっしゃるけど。」
「知っての通り、学院生の多くはトリスタから離れている状況にある。貴族連合に捕まる心配のなかった貴族生徒は残っているみたいだけど。」
リィンの質問にトワとジョルジュは学院の現状を答えた。
「―――状況はわかりました。だったらやはり、俺達の大目標は”士官学院の奪還”になると思います。」
「そうね……カレイジャスで各地を回れても最終的な拠点は必要でしょうし。」
「この内戦において少しでも状況を良くする……」
「それを続けながら目指していく将来の目標ということだな。」
「正直、厳しいとは思うけど。」
「んー、帝都も近いし守りも固いだろうからねー。」
「だが―――目標というのは大きい程やり甲斐があるものだ。」
「他の誰でもない――”俺達ならではの目標”というのも大きいだろう。」
「ああ……!何とかそこに辿り着ければ―――」
「ふふっ……」
「―――なるほど。これが”Z組”ですか……」
リィン達の様子をサラ教官は微笑ましそうに見守り、シグルーンは静かな笑みを浮かべ
「……何というか凄いですわね、皆さん……」
「はい……それに互いを信頼しあっているのが目に見えていますね……」
「……私達もいつかそうなるようにみんなともっと仲良くなればいいと思うわ。」
アルフィン皇女とエリスは苦笑し、ゲルドは静かな笑みを浮かべて呟き
「ま、前向きってのが最大の武器でしょうからね。」
セリーヌは静かな表情で呟いた。
「ふふっ、わたしたちも同じ事を考えてたんだ。……そこで提案なんだけど……今後、君達が地上に降りて用事をするついででいいの。各地にいる学院生達に声をかけてこの艦
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