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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第84話
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代……願わくば、若き彼らには何とか乗り越えてもらいたいものだ。」
トヴァルの言葉を聞いたアルゼイド子爵は重々しい様子を纏って呟いた。
「ふふ、トールズの皆様ならきっと心配はいりませんわ。伊達に”有角の獅子紋”を背負ってはいませんでしょう。」
「……ええ、そうですね。士官学院の先輩として私もしっかりしないと……」
シャロンの言葉に頷いたクレア大尉は疲れた表情をした。
「フフ、それを言うなら私も同じOBなんだが。まあ私は、この後彼らと話す機会はありそうだが――……そう言えば宰相殿もトールズの出身だったかな。」
「………はい。」
「はは、それを聞くととんでもないというか……」
「オズボーン宰相閣下、ですか……レン姫―――メンフィルからもたらされた情報は正直な所夢物語のようにも感じましたが、あの方ならそんな夢物語のような内容すらも現実と化させるのでしょうね……」
「はい………………」
シャロンの言葉を聞いたクレア大尉は複雑そうな表情で頷いた。
「……彼とは色々あったが惜しい人物を亡くしたというのは偽らざる気持ちだ。遅まきながら、君にはお悔やみを言わせてもらうよ。」
「私は殆ど、面識はなかったが……時代が生んだ傑物であったのは間違いないだろう。」
「……ありがとうございます。……エレボニアの内戦終結の為に助力して頂く所か、個人的にも恩があるリィンさんに対して、危うく仇で返す所でしたから、メンフィルの行動にはある意味助けられました……」
オリヴァルト皇子とアルゼイド子爵の言葉に静かな表情で答えたクレア大尉は複雑そうな表情をした。
「オズボーン宰相閣下のご子息でもあるリィン様ですか…………」
「正直彼に血が繋がった息子がいた事には驚いたね。一体何故幼いリィン君をユミルに捨てたのか理解できないが……――まあ、そのお蔭で我々エレボニアは生き残る機会をメンフィルに与えられた訳だから、そういう意味では宰相殿には感謝しているよ。」
シャロンが複雑そうな表情で考えている中、オリヴァルト皇子は静かな表情でクレア大尉を見つめ
「……勿体ないお言葉です。」
クレア大尉は静かな表情で会釈した。
「しかし……帝都が占領された状況じゃ、アンタも辛いだろうな。どこに弔われたのかとか情報は入ってるのかい?」
「……それが……………………」
「大尉……?」
「ふむ……いかがした?」
突如黙り込んだクレア大尉の様子を見たオリヴァルト皇子とアルゼイド子爵は不思議そうな表情をした。
「実は……奇妙な報告が入ってきていまして。あの日、帝都が貴族連合に占領された折――――近衛軍が閣下の遺体を確保したそうなのですが……突如遺体から閣下
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