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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第84話
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人分の働きができるかどうかはわかりませんが、期間限定とはいえ協力するからには相馬のルチアと共に全力で力をお貸ししますのでご安心下さい。」
「”協力”するからにはあたし達の邪魔や足をひっぱたりせず、ちゃんと”協力”してよね。」
微笑みながら答えるシグルーンをジト目で見つめるサラ教官の言葉を聞いたその場にいる全員は冷や汗をかき
「サ、サラさん……せっかく協力してくださるのに、早々に協力関係に罅を入れるような事を言わないで下さいよ……」
「リフィア殿下の親衛隊の副長という誇りある大任を任されている方がそのような事をするとはとても思えないのですが……」
セレーネとエリスは疲れた表情で指摘し
「?サラさんはどうしてシグルーンさんの事をそこまで疑うのかしら?」
「え、えっと……」
ゲルドに尋ねられたエマは言い辛そうな表情で答えを濁した。
「フフ、お二人ともお気遣いありがとうございます。サラ殿のお気持ちやサラ殿が私を疑う理由は十分に理解していますので、私は気にしていませんよ。」
「へ、へぇ?あんたと仲良くなった覚えはないんだけどどうしてわかるのかしら?」
そして微笑みを浮かべるシグルーンの言葉を聞いて顔に青筋を立てて口元をピクピクとさせながらシグルーンを睨むサラ教官の様子を見たその場にいる全員は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「ったく、いい加減喧嘩を売るのは止めろっての……―――話を戻すが俺は西部は相当ヤバそうだし、そっちを手伝わさせてもらうさ。」
「私も―――鉄道憲兵隊の指揮に戻ろうと思います。皆さんとは違う立場ですが……この内戦に終止符を打つために。」
「……はい。」
トヴァルとクレア大尉の言葉を聞いたリィンは心配そうな表情で二人を見つめて頷いた。
「それじゃーね、クレア。どっかでレクターに会ったらヨロシク言っといてよ。」
「ふふ、わかりました。」
「私もイリーナ会長から各地で様々な”調べ物”を頼まれています。お嬢様がたとはしばしのお別れですわね。」
「ふう、どうせ怪しげな調べ物ばかりなんでしょうけど。……その、無事でいなさいよね。”結社”だろうが何だろうが貴女がウチのメイドであるのは変わらないんだから。」
シャロンに見つめられたアリサは溜息を吐いた後心配そうな表情でシャロンを見つめた。
「お嬢様……ふふっ、何よりのお言葉ですわ。どうかお体にお気をつけください。」
「ま、今後もできるかぎり連絡を取り合っていこうぜ。俺も、ギルドのネットワークで情報を集めてみるつもりだ。帝国だけじゃなく、外でも色々起きているみたいだしな。」
「そうね、一番気になるのはクロスベル方面だし……そっちは任せたわ。ベルモンにもよ
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