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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第82話
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わ。」

「”処分”を軽くすると仰っていますが、具体的にはどのような内容になるのですか?」

レンの答えを聞いたアルゼイド子爵は真剣な表情で尋ねた。

「―――ゼムリア大陸でのメンフィル帝国領の一部―――”元エレボニア帝国領”の統治を任せてあげるし、本国―――異世界にメンフィル帝国領内で行われる社交界に参加する許可もあげるわ。一生日陰者になる事と比べればよっぽどいいでしょう?」

「「「……………………」」」

レンの答えを聞いたアルゼイド子爵は目を伏せて黙り込み、オリヴァルト皇子とアルフィン皇女は複雑そうな表情をした。



「―――それでは皆様、ご武運を(グッドラック)♪」

転移魔術を発動したレンは上品な仕草でスカートを摘み上げて会釈をした。

「兄様……どうかご武運を。エリスも絶対に無茶をしないでね。」

「姉様……姉様もどうかご武運を……」

「エリゼ、お前こそ無茶をするなよ。」

そしてレンの転移魔術によってマルギレッタ、リ・アネス、ルイーネ、エリゼはその場から転移して消えた!



「やっと帰ったか……」

「ハハ……まさに”嵐”のような出来事だったな……」

レン達が消えるとトヴァルとオリヴァルト皇子は疲れた表情で溜息を呟き

「申し訳ございません、殿下……!父の……”アルバレア公爵家”の暴走によってエレボニア帝国が……!」

ユーシスは辛そうな表情でオリヴァルト皇子を見つめて頭を下げた。



「何度も言っているが、君のせいではないよ。そもそもユミル襲撃が起こったのはレン姫の指摘通り貴族派と革新派を纏めきれなかった私達――――」

そしてオリヴァルト皇子が慰めの言葉をユーシスに送ろうとしたその時、その場に突如閃光が走った!

「キャアッ!?」

「眩しっ!?」

「お嬢様……!」

「閃光弾……!?」

「オリヴァルト殿下とアルフィン殿下は私の後ろに!」

「………………」

「エリス……!俺を絶対に離すな……!」

「兄様……!」

突然の出来事にセレーネとアリサは悲鳴を上げ、シャロンはアリサの庇う位置に一瞬で移動し、クレア大尉は厳しい表情をし、アルゼイド子爵とシグルーンは周囲を警戒し、リィンとエリスは互いを強く抱きしめ合った。そして閃光は消えた。



「ったく、何だったのよ……」

「全員、無事!?委員長、副委員長!男性、女性に別れて全員いるか点呼して!」

「わかりました!」

「了解しました!」

閃光が消えるとセリーヌは疲れた表情で溜息を吐き、サラ教官はエマとマキアスに指示をした。そして二人はそれぞれ男性、女性に別れて点呼をした。



「―――教官、終わりました。全員無事でこの
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