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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第82話
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れる前のルーファスさんと会ったのか!?」
エリゼの答えを聞いたユーシスは目を見開き、リィンは信じられない表情で尋ねた。
「ええ。……ユーシスさんに伝える事はないかと尋ねた所、その封筒の中にある数枚の手紙に書かれてある内容を書いて私に託しました。」
「そう……か……兄上の遺書を届けてくれた事……感謝する……」
「……………………」
「ユーシスさん……」
「……私からも感謝する。本当にありがとう。」
エリゼの答えを聞き、身体を震わせながらエリゼに頭を下げて感謝の言葉を送る様子をマキアスとアルフィン皇女は辛そうな表情で見つめ、オリヴァルト皇子は静かな表情でエリゼを見つめて会釈をした。
「それと処刑されたルーファス様の遺体はリフィアに頼んで、処刑された遺体の首を繋げて元通りの遺体の状態にしてマルーダ城内で遺体が腐食しないように保管してもらっていますので、メンフィル帝国との外交問題や内戦が終結して落ち着いた時にシュバルツァー家を通して私に伝えてもらえれば、ルーファス様の遺体をユーシスさんにお返しするように手配致します。」
「わかった…………”アルバレア公爵家”がユミルに災厄を持ち込んだ張本人だというのに、そこまで手配してくれたこと……感謝する……」
「いえ、私ができるのはそのくらいの事ですから。―――レン姫、そろそろ……」
ユーシスに会釈をされたエリゼは静かな表情で答えた後レンの許に戻った。
「ええ。他にはもうないかしら?」
「……最後に一つだけ。もし私達が”期間以内”に内戦を終結できなかった場合はどうなるんだい?」
レンの問いかけを聞いたオリヴァルト皇子は真剣な表情で尋ねた。
「うふふ……その時はエレボニアの内戦はメンフィルとクロスベルの手によって終結すると共にエレボニア帝国が滅亡するだけよ。まあ、正規軍はそちらから手を出して来ない限りメンフィル、クロスベル共に攻撃はしないし、民達に危害を加えるつもりもないからその点に関しては安心していいわよ。―――ただし、貴族連合軍は”皆殺し”だけどね。」
「………………」
凶悪な笑みを浮かべるレンの答えを聞いたその場にいる多くの者達は重々しい様子を纏い
「その……わたくし達……アルノール家はどうなさるおつもりですか……?」
アルフィン皇女は表情を青褪めさせて身体を震わせながら尋ねた。
「アルノール家はメンフィル帝国領の中でもユミルのような辺境の地で一生を過ごしてもらうわ。ま、アルフィン皇女の場合はどの道”戦争回避条約”の”第7項”の内容を実行してもらうからミルスのような栄えている地域で過ごしてもいいし、”救済条約”を守る為にリィンお兄さんに降嫁すればエレボニア皇家に対する”処分”を軽くしてあげる
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