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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第81話
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「…………うふふ、これで”契約完了”ね。約束通り戦争回避条約の最後の一文にあった期間終了まではよほどの事がない限りメンフィルはエレボニアに対する侵略行為を中止するし、正規軍のメンフィル帝国領の通過、メンフィル帝国領内での補給、”カレイジャス”の停泊やメンフィル帝国領内にある転移魔法陣の使用も許可するわ。」
「了解した。これで何とか時間は稼げたか……」
「………………」
レンの答えを聞いたオリヴァルト皇子は安堵の表情をし、リィン達はそれぞれ複雑や辛そうな表情をして黙り込んでいた。
「エリゼお姉さん、シグルーンお姉さん。みんなに”通行証”とその予備も配ってあげて。」
「―――かしこまりました。」
「御意。」
レンに指示をされたエリゼとシグルーンは手分けしてその場にいる全員に”通行証”を配った。
「これは一体……」
「プリネ達にもらったのと同じものだね。」
「”通行証”か……」
通行証を見たオリヴァルト皇子は戸惑い、フィーは静かな表情で呟き、マキアスは複雑そうな表情をした。
「それを見せればメンフィル帝国領の各地で”検問”をしている見張りの兵達も無条件で通してくれるわ。無くさないように気を付けてね?オリヴァルト皇子にはミュラー少佐の分を、クレア大尉にはクレイグ中将とナイトハルト少佐の分も渡しておいたから、それぞれと合流したら渡してあげてちょうだい。」
「―――わかった。」
「―――わざわざ御用意して頂き、ありがとうございます。お二方と合流した際は必ず渡させて頂きます。」
レンの説明を聞いたオリヴァルト皇子は頷き、クレア大尉は会釈をした。
「後、”
白兎
(
ホワイトラビット
)
”の貴女にはこれらもあげるわ。」
そしてレンが指を鳴らすと異空間から”アガートラム”の部品とミリアムのサイズの服が現れ、ミリアムの目の前で着地した。
「ほえっ!?ガーちゃんの部品にこの服はもしかしてボクの防具!?」
自分の目の前にある武具を見たミリアムは驚き
「Z組のみんなが装備している”匠王”ウィルフレドお兄さんが作った武具よ。武器の名前は”セイクリッド・アーム”。聖なる力が込められた武器だから、幽霊や悪魔相手にも効果抜群よ。防具の名は”イノセンスウェア”。戦闘中に様々な加護が発動する魔術が込められた防具よ。」
「ええっ!?」
「ぼ、僕達が持っているのと同じ……!」
「まあ……かの”匠王”様特製の武具ですか……」
「!何て
霊力
(
マナ
)
……!」
「あ、相変わらずウィルフレド様の創った武具は凄まじい力を秘めていますね……」
「”至高の職人”と謳われている”匠王”か……一体どんな人なのだろう?」
レンの説明を聞い
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