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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第81話
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「先程”期間以内”と言っていたが、その”期間”はどのくらいになるんだ?」

その時トヴァルがレンに質問した。

「期間はクロスベル帝国建国後、メンフィルがクロスベルと共にエレボニアに侵攻するまで。―――つまり、”戦争回避条約”の最後の一文にあるタイムリミットまでがシグルーンお姉さんが”Z組”に協力する”期間”と思ってもらっていいわ。期間が過ぎたらシグルーンお姉さんは”Z組”から離れてリフィアお姉様達に合流する事になっているわ。」

「!それは…………」

レンの答えを聞いたリィンは仲間達と共に血相を変えた。



「……本当に私達がそれぞれの書類にサインし、シグルーン中将をZ組に同行させれば期間以内の間はメンフィルはエレボニアへの攻撃を止めてくれるのかい?」

「ええ。貴族連合がよっぽど愚かな事をしない限りは防衛に徹するだけにしておくし、もしそんな事が起こって期間以内にエレボニア侵攻をする事になったら前もってアルフィン皇女かオリヴァルト皇子に連絡して、その際に他の条件を与えて期間以内にメンフィルがエレボニアに攻め入らないようにする機会(チャンス)も与えるわ。あくまでレン達の予想だけど帝都襲撃やパンダグリュエル制圧に加えて裏の協力者達の半数以上と”総参謀”が死んだ事で、しばらくはメンフィルに手を出さないと思うわよ?レン達に構ってばかりいたら、正規軍に隙をつかれる事くらいはさすがにわかっているでしょうし。それにレーヴェの話だと”蛇の使徒”や”執行者”にはそれぞれの”使命”があると聞いているから”結社”からの応援が来るのも時間がかかると思うわ。そうでしょう?”死線”のメイドさん。」

「はい……レン姫の仰る通り、”執行者”や”蛇の使徒”にはそれぞれの”使命”が与えられている為、それを終えるまでは幾ら”蛇の使徒”である”蒼の深淵”の要請とはいえ、応えないと思いますわ。」

レンに視線を向けられたシャロンは静かな表情で頷いた。

「……わかった。二人とも辛いと思うが、それぞれの誓約書とアルフィンは私同様戦争回避条約とその救済条約の書類にサインをしてくれないか?」

二人の言葉を聞いて少しの間考え込み、結論を出したオリヴァルト皇子はユーシスとアルフィン皇女を見つめ

「元よりわたくしはそのつもりですわ。」

「アルフィン殿下と同じく自分も同じ所存です。全ては”アルバレア公爵家”に責があるのですから…………」

「ユーシスさん………」

「………………」

アルフィン皇女とユーシスの答えを聞いたエマは辛そうな表情をし、アルゼイド子爵は重々しい様子を纏って黙り込んでいた。そして3人はそれぞれ予備や自分達が所有する分も含めた書類にサインし、エリゼがメンフィル側が受け取る書類を回収してレンに渡した。




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