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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第80話
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いわよ?」

「ぼ、僕達の”後ろ盾”になれないって……」

「一体どういう事だ……?」

レンの指摘を聞いたエリオットとマキアスは不思議そうな表情をした。



「…………―――!なるほどな。そういう事か。」

「確かに今この場でアルフィン殿下がリィンに降嫁した場合、アルフィン殿下が持つ我ら”Z組”の”後ろ盾”の権限もなくなってしまうな……」

「ええ……そうなってしまいますわね……」

一方ある事に気付いたユーシスは真剣な表情で呟き、ラウラとセレーネは複雑そうな表情で呟き

「どういう事?」

「ボク達にもわかるように説明してよ〜。」

フィーは不思議そうな表情で尋ね、ミリアムはラウラ達に答えを求めた。



「”降嫁”とは即ち皇族の身分を捨てる事に値する為、今この場でアルフィン殿下がリィンに降嫁してしまえば、その時点で”皇族でなくなってしまう”為、Z組の”後ろ盾”になれる権限もなくなってしまうからだ。」

「あ……!」

「やれやれ……それじゃあ話が結局振り出しに戻ってしまうじゃないか。私達が何をすれば、この場は勘弁してくれるんだい?」

アルゼイド子爵の説明を聞いたアリサは声を上げ、オリヴァルト皇子は疲れた表情をした後真剣な表情でレンを見つめた。



「うふふ、予めそうなる事を見越して、”妥協案”を考えておいたわ。エリゼお姉さん、ユーシスお兄さんとアルフィン皇女には例の”誓約書”を渡してあげて。」

「――かしこまりました。」

そしてエリゼはアルフィン皇女とユーシスにそれぞれ新たな書類を配った。



「これは…………”戦争回避条約”の”第6項”を必ず実行する事を約束させる”誓約書”か。―――今年度限りでトールズ士官学院を退学して、1年間帝都ミルスで領主の仕事に必要な最低限の知識を学んだ後クロイツェン州の臨時統括領主を務めるプリネ達の元でケルディックの”次期領主”として学び、プリネ達に合格をもらえれば、その時点からケルディックの領主を務めさせるとの内容だ。」

「わたくしは”戦争回避条約”の”第7項”と”救済条約”を必ず実行する事を約束させる内容の”誓約書”ですわ。内容はユーシスさんと同じで、今年度限りで女学院を退学し、メンフィル帝国領で過ごす事を誓約させる内容で、リィンさんに降嫁する時期は今から10年以内という指定がされていますわ。」

「なっ!?」

「そ、そんな……それじゃあユーシスが……」

「………………」

ユーシスとアルフィン皇女の話を聞いたリィンは驚き、エリオットは悲痛そうな表情をし、マキアスは辛そうな表情でユーシスを見つめた。



「レン姫、どうしてもこの案を呑まなければいけないのですか?トールズ士官学院は2年で卒
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