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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第80話
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その子孫が持つエレボニア皇家の”皇位継承権”すらも捨てるなんて、正直メンフィルにとっては”利”はないに等しいと思うのだが。」
一方アルゼイド子爵は探るような視線でレンを見つめ、オリヴァルト皇子は戸惑いの表情で尋ねた。そしてレンはメンフィルの”利”を説明した。
「なっ!?」
「レン姫!それはアルフィン皇女殿下を……エレボニア皇家であるアルノール家を最大限に侮辱する行為だと思われます!」
「―――正直、”人身売買”と言ってもおかしくないわね。というか実際にお金が絡んでいるから、言葉通りアルフィン皇女を”買い取っている”じゃない。まあ、”帝国の至宝”と称されている皇女に付ける値段としては相応しいかもしれないわね。」
「セリーヌ!」
「………………」
「姫様……」
説明を聞き終えたリィンは厳しい表情で声を上げ、ラウラは怒りの表情で反論し、セリーヌは目を細めた後呆れた表情で呟き、セリーヌの言葉を聞いたエマは声を上げ、アルフィン皇女は複雑そうな表情で黙り込み、その様子をエリスは心配そうな表情で見つめていた。
「仕方ないでしょう?メンフィルの民達のエレボニア帝国に対する”怒り”を鎮めるにはエレボニア帝国を滅ぼすか、もしくはエレボニア帝国の”誇り”を最大限に汚すかのどっちかなのだから。ラウラお姉さんもさっき見たでしょう?メンフィルの民達の”怒り”を。あの”怒り”をアルフィン皇女の結婚の件以外で穏便な方法で鎮められる方法があるのかしら?」
「それは………………」
「……………………」
レンの指摘に対する反論を持ち合わせていないラウラは複雑そうな表情で黙り込み、アルゼイド子爵は重々しい様子を纏って黙り込んでいた。
「それにこの条約によってエレボニア帝国もその条約に書かれてあるもの以外の”利”を得ることもできると思うわよ?」
「え…………」
「それは一体どういう事だい?」
レンの言葉を聞いたアルフィン皇女は呆け、オリヴァルト皇子は真剣な表情で尋ね、レンはエレボニア帝国の”利”を説明した。
「うふふ、情報局ならそう言った情報操作もできるでしょう?」
「……確かに可能ですが………」
「実際ヴァリマールは結構目立っちゃったから、情報操作は案外簡単にできるだろうね〜。しかもリィンは元々夏至祭の件でアルフィン皇女の婿候補として騒がれていた時期もあった上たった一人でアルフィン皇女をパンダグリュエルから奪還して来たから、その時点でもメンフィルの狙い通りリィンをエレボニアの”英雄”扱いをして、アルフィン皇女が嫁ぐ相手として相応しいという情報操作をわりと簡単にできると思うよ〜?」
説明を終えたレンに問いかけられたクレア大尉はリィンを見つめて辛そうな
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