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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第78話
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なかった”眷属”の件を考えると、”空の女神”自身が人々の愚かな争いに介入する訳がないね…………―――レン姫、一つ聞きたいのだけどいいかな?」
「何かしら?」
「”空の女神”が”今のゼムリア”に現れたのはやはり”彼女”が関係しているのかい?」
「ええ。ちなみに”空の女神”の両親や先祖も一緒に来ているわよ♪」
「そうか……”彼ら”もこの時代に来ているのか…………ハハ……喜んでいいのやら、悪いのやら。」
「お、お兄様……何か知っていらっしゃるんですか……?」
レンとオリヴァルト皇子の会話が気になったアルフィン皇女は戸惑いの表情で尋ねたが
「……まあね。―――ただ悪いが”その件”についてはみんなには教えられない。空の女神がゼムリアの地に現れた”方法”が第3者に知れ渡れば、ゼムリア大陸自身の”歴史”が滅茶苦茶になる可能性が非常に高いからね。」
「殿下、それは一体どういう意味なのですか?」
「……………」
「ブーブー。誰にも教えないから、ボク達にも教えてよ〜。」
オリヴァルト皇子の答えを聞いたアルゼイド子爵は尋ね、クレア大尉は真剣な表情で考え込み、ミリアムは不満そうな表情で言った。
「うふふ、話が随分逸れてしまいましたけど……―――これでおわかりでしょう?エレボニア帝国とカルバード共和国はまさに”四面楚歌”の状況である事を。」
「唯一仲裁をしてくれそうな西ゼムリアの組織や国家で残っているのは”レミフェリア公国”くらいだけど”不戦条約”を提唱したリベールが沈黙し、七耀教会や遊撃士協会も沈黙した今の状況で、仲裁する”義理”もない上、”利”もなくエレボニア帝国とカルバード共和国の為に果たして仲裁してくれるかしらねぇ?」
「クッ……!」
「今まで動きがなかったのは、”百日戦役”のように第三者からの仲裁をさせない為に裏で動き回っていたのね……!」
「チッ、徹底してやがるな……!」
ルイーネとレンの問いかけを聞いたクレア大尉は唇を噛みしめ、サラ教官とトヴァルは厳しい表情でレン達を見つめた。
「…………レン姫、ルイーネ殿。メンフィルがエレボニアを滅ぼそうと戦争を仕掛ける事は理解できますが……クロスベルと共に二大国を滅ぼそうとする事は”筋が通らない”のではありませんか?」
するとその時考え込んでいたリィンが真剣な表情でレン達を見つめて問いかけた。
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