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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第78話
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くらいあれば簡単に滅ぼせるし、メンフィルは基本戦争の際、エレボニアと違って”百日戦役”の時のようにあからさまに民達に危害を加える事はしないし、制圧した領地の民達も自国の民として大切に扱うわよ。」

「―――暴論になりますが、エレボニア帝国、カルバード共和国共に内戦状態です。そこに第3者である私達が二大国を滅亡させて、”新たな秩序”をもたらせば、少なくとも民達には平和が訪れますわ。」

「そ、そんな……!」

「クッ……!――レン姫!そのような事をすれば、貴国と同盟を結んでいる”不戦条約”を提唱したリベール王国が黙っているとお思いですか!?」

レンとマルギレッタの説明を聞いたアルフィン皇女は表情を青褪めさせ、クレア大尉は厳しい表情で問いかけた。



「――黙っているも何もリベール王国はメンフィルとクロスベルが二大国に戦争を仕掛ける事を承認して、二大国との国境であるハーケン門、ヴォルフ砦のメンフィル軍の通過を認めましたわ。」

「なっ!?”不戦条約”を提唱したリベール王国がですか!?」

「……一体どうやってアリシア女王陛下達を説得したんだい?」

シグルーンの説明を聞いたリィンは驚き、オリヴァルト皇子は厳しい表情で尋ねた。



「IBCが実行した例の資産凍結の件があるでしょう?その時にリベールも経済恐慌が起こりかかっていてね。そこに同盟国であるレン達―――メンフィル帝国が救いの手を差し伸べたのよ。」

「まさか援助した事を盾にリベールに承認させたのですか?」

レンの説明を聞いたアルゼイド子爵は真剣な表情で尋ね

「それだけではありませんわ。―――メンフィルがリベールに対して”謝罪金”として長期間メンフィルの税金の一部―――それもリベールにとっては20倍以上にあたる1年の国家予算を支払う事に加え、メンフィルとクロスベルが二大国との戦争によって得た領地の一部をリベールに贈与するという内容があった事が一番の理由だと思われますわ。」

「なっ!?」

「ふ、普通に考えてもありえませんわ、そのような滅茶苦茶な内容の契約は……!」

「だけどその滅茶苦茶が通じるのがメンフィル………」

「クッ……まさか我らの知らぬ所でそのような事が起こっていたとは……!」

ルイーネの答えを聞いたクレア大尉は厳しい表情で声を上げ、信じられない表情をしているセレーネの言葉にフィーは真剣な表情で答え、ラウラは唇を噛みしめた。



「なるほどね……リベールにとっては良い事ずくめだから、その件を知ったら確実にリベール政府の役人たちは全員賛成すると確信している上リベールのデメリットはないから反対する理由も見当たらない為、アリシア女王陛下達も仕方なく認めたと言う事か…………」

「………それにリベール王
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