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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第77話
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ンの正論に唇を噛みしめて反論できず、アルゼイド子爵は厳しい表情で尋ねた。



「それは勿論”力”で黙らせるに決まっているじゃない♪メンフィルは今まで説得が不可能と判断した相手にはそうしてきたし、これからもそれだけは変わらないと思うわ♪」

「―――我ら親衛隊は誇りある皇族の守護者。皇族の方達が命令をするのならば、躊躇いなくかつての仲間達と剣を交える覚悟もありますわ。」

「チッ、圧倒的な”力”で解決して来た”ゼムリア大陸真の覇者”と恐れられている大国らしい考えだな。」

「そしてメンフィルが今”力”で黙らせる相手はエレボニア帝国と言う訳ね…………」

笑顔で答えたレンと真剣な表情で答えたシグルーンの答えを聞いたトヴァルは舌打ちをした後メンフィルに対する皮肉な言葉を口にし、サラ教官は厳しい表情をした。



「…………………………――――わかった。メンフィル帝国が提案した”戦争回避条約”をエレボニア帝国は全て呑む事を私――――オリヴァルト・ライゼ・アルノールが現皇帝ユーゲント・ライゼ・アルノールの代わりに確約する事を宣言する。必要なら今この場でサインもする。アルフィンもいいね?」

「…………はい。元よりメンフィルとの外交問題はわたくしがユミルに滞在した事で起こった事なのですから、わたくしも異存はありません。――――現エレボニア皇帝ユーゲント・ライゼ・アルノールと皇妃プリシラ・ライゼ・アルノールの娘たるアルフィン・ライゼ・アルノールもメンフィル帝国が提案した”戦争回避条約”を現皇帝ユーゲント・ライゼ・アルノールの代わりに確約する事を宣言致しますし、サインもします。」

「殿下………………」

「姫様………………」

「………ッ………!」

「……………………」

「そ、そんな……これしかメンフィル帝国との戦争を避ける方法はないの……?」

「お嬢様…………」

オリヴァルト皇子とアルフィン皇女の宣言を聞いたリィンとエリスは辛そうな表情をし、ユーシスは唇を噛みしめて身体を震わせ、アルゼイド子爵は重々しい様子を纏って黙り込み、不安そうな表情をしているアリサをシャロンは心配そうな表情で見つめた。



「―――で、皇族達が”戦争回避条約”を呑む事を約束するから、戦争は止めてくれって言いたいんでしょう?言っておくけど、それは無理な相談よ。」

「そ、そんな……!何故ですか!?」

「……皇族の方達が約束をしたのに、何故戦争を止めないのですか?」

レンの言葉を聞いたセレーネは悲痛そうな表情をし、ガイウスは真剣な表情で尋ねた。



「―――”戦争回避条約”の最後の一文を読んでください。」

「”最後の一文”……?」

エリゼの指摘を聞いたジョルジュは不思議そうな表情を
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