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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第76話
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得した様子で呟いた。
「えっと、その転生だったっけ?プリネに”漆黒の牙”のお姉さんが宿っている証拠とかあるの?」
その時ある事を疑問に思ったミリアムは不思議そうな表情で尋ねた。
「……彼女が自らに秘められる魂の力を解放するとヨシュア君と同じ漆黒の髪と琥珀の瞳になる。ヨシュア君の話によると生前のカリンさんはヨシュア君と同じ漆黒の髪と琥珀の瞳だったそうだ。」
「あ……っ!」
「……そう言えばプリネが凄まじい力を解放した時に髪や瞳の色が変わったな……」
「―――ヨシュアと同じ漆黒の髪と琥珀の瞳だったね。」
オリヴァルト皇子の説明を聞いてある事を思い出したアリサは声を上げ、ラウラとフィーは考え込む動作で呟いた。
「そして生前のカリンさんはハーモニカで”星の在り処”を二人の前で奏でていたという。」
「ええっ!?ほ、”星の在り処”って言ったら昔エレボニア帝国内で流行った曲ですよね!?」
「わ、私も知っています……確か他国にはあまり知られていない曲のはずですが……」
オリヴァルト皇子の口から予想外の話が出るとトワとエリスは驚き
「確かプリネ姫は吹奏楽部に所属していたと聞いているが……その時彼女は”星の在り処”を演奏した事はなかったかい?」
「そ、そう言えば……!確かにプリネ、”星の在り処”を演奏した事があります……!あの時は何で他国の皇女のプリネがエレボニア帝国内でしか流行っていなかった昔の曲を知っているのかと疑問に思っていましたけど……」
「うふふ、それもカリン・アストレイという”魂の記憶”なのでしょうね。」
オリヴァルト皇子の問いかけを聞き、ある事を思い出したエリオットの言葉に続くようにレンは口元に笑みを浮かべて言った。
「話を戻すが……―――レン姫。”ハーメルの悲劇”を世界中に公表してしまえば、貴国と同盟を結んでいるリベールにも混乱が生じる事は承知の上なのですか?」
その時話を戻したアルゼイド子爵は真剣な表情でレンに問いかけ
「うふふ、承知も何も”リベール王国自らの申し出”なんだけどねぇ?」
レンは意味ありげな表情でリィン達を見回し、驚愕の事実を口にした!
「え……………………」
「リ、”リベール王国自らの申し出”って……!」
「まさかアリシア女王陛下達は”戦争回避条約”の件も知っているのかい?」
レンの答えを聞いたアルフィン皇女は呆け、マキアスは信じられない表情をし、オリヴァルト皇子は真剣な表情で尋ねた。
「ええ。シルヴァンお兄様達がリベールに”ハーケン門”のメンフィル軍の通行の許可を取りに行った際にアリシア女王自らが通過の許可を出す代わりにその条約を追加するように要求したそうよ
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