Ammo05。 VS竜悴公姫・ヒルダ
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を通してはいけない。それが武偵のルールだ!」
「フン、強がっていられるも今のうちよ。貴方は私に勝つ事は出来ない。いいえ、満足に動くことすらできない。虫は虫らしく地べたに這いずってればいいのよ」
「そうか、なら……まずは虫らしく身を守ってやるよ!
来いよ、吸血鬼! さあ、殺せるもんなら、殺してみやがれ!」
俺は敢えて小馬鹿にするかのように、ヒルダを挑発した。
今からやる技は完全なカウンター技だ。
ヒルダのような能力持ちから攻撃されないと、俺はまだ自身が抱えるこの体質を上手く使うことが出来ないのだから……。
「______人間の分際で!」
バチバチバチッ!
ヒルダの持つムチから高圧の電流が流れるのを感じられた。
(さあ、来いヒルダ! お前の言う、『力があるものに弱者は従う』……その意味を身をもって知れ!)
バチバチバチッ!
電流が俺の身体を貪る。俺は抵抗はしないでその電流を敢えて受ける。
「ほーほほほほほほッ! 口先だけで何もできないのね。これだから人間は……下等種族の分際で高貴な私達に逆らった罪、身をもって知りなさい。おっーほほほほほほほほ!」
ヒルダが口に手を当てながら高笑いをする。そして、俺から視線を逸らした。
(______今だ!)
バチバチバチ、バチィィィッ!
「ん? 何の音……なんですって?」
俺の方を振り向いたヒルダが驚愕の顔を浮かべる。
「……ハッ、アハハハハッ!
礼を言っとくぜ、ヒルダ。お前のおかげで俺は『次の段階』へと進めた」
大事で笑いながら俺は起き上がり、油断して立ち尽くしてたヒルダの腕を掴む!
「な、なんで生きてるのよ。電流は弱くなかった筈……」
「ああ、人が死ぬくらいには電流も電圧も足りてたさ。充電できない環境でよくやった、と素直に感心するぜヒルダ」
俺の言葉にヒルダは再び驚愕の顔を浮かべた。
ヒルダの能力は『素粒子を操ること』。
放電はヒルダの真の能力ではない。
魚のDNAを取り入れて得た後付けの能力だ。
その為、ヒルダ自身に発電能力はない。
放電する為には外から電気を盗み、変圧器で調整しなければいけないのだ。
そのことを知っていた俺は一芝居打つことにしたのだ。
法化銀弾で撃とうとして失敗したのも、ワザとだ。
ヒルダは匂いに敏感だからな。
ただ撃とうとしただけでは気付かれる。
だから、ヒルダが接近してくるように仕向ける。
その必要があったんだ。ヒルダは格闘戦は下手だからな。
もっとも、本当に催眠術にかかったのは予想外だったけど。
「……ど、どうやって?」
「なあ、人間の……いや、生物の筋肉はなんで動くと思う?」
「?」
「いろいろな条件とか
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