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やがて妖銃の弾輝
異能2 夢と現実
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と……。
祈は目に涙を浮かべながら起き上がった。

「ほら、痛いの、痛いのとんでけぇ〜」

つい子供をあやすような態度で頭を撫でたりして接してしまったが祈は嫌がるどころかむしろ嬉しそうな、けど恥ずかしいようなそんな顔で見つめてきた。

「よし、もう大丈夫だ!
ダイイングまで案内頼む」

顔を赤く染めた祈の案内で無事にダイイングまでたどり着けた。
案内を頼んだ時祈が小声で『なんだか懐かしい……』とか言ったが意味がわからなかったのでスルーした。


ダイイングへ入ると静刃がアツアツのハンバーグを食べていた。
朝からハンバーグって……しかも、ハートの形してるし。

「おはよう、朝から凄いな」

静刃が食べてるハンバーグを指していうと。

「ああ……まあな。毎朝のことだ。
それより昨夜はよく眠れたか(・・・・・・・・・)?」

静刃が『何かを確認』するようなそんな様子で聞いてきた。
アレはただの夢だから気にする必要はない。
そう思い俺は静刃に問題なく寝れたと返した。


「お、おまひゃ……お待たせしました」

祈が俺の分の朝食が載ったトレーを持ってきてくれた。
トレーに載ってたのはアツアツのハートの形をしたハンバーグだった。

朝から、重いな……。
残さず食うけどさぁ。







「じゃあ、行ってくる」

「行ってきます」

玄関でしゃがみ、新しい学校指定の靴を履きヒモを整えてると__
ぱたぱたぱた、とスリッパを鳴らして祈がやってきた。
そして、きゅっ。静刃の目の前でしゃがんだ。

「お兄ちゃん、こ、これ……お弁当。祈が作ったの。た、食べて下さいっ」

とランチボックスを静刃に手渡した。
そして、ネクタイが緩んでる静刃に。

「あっ、ネ、ネクタイが緩んでるじゃってるよ」

などと言って、その白くて小さく綺麗な指で静刃のネクタイを整えはじめた。

「静刃、夜道に気をつけろよ?
背中を刺されるかもしれないぜ……俺に」

「なんでお前が刺すんだよ??」

ケッ、本当にこれだから天然ジゴロは……。
そんなことを考える俺を静刃は一瞥した後、ネクタイを直してる祈に向かって。

「い、いいって別に。俺は自分の見た目とか興味ないから。俺は何事も、大体でいいんだ」

なんていう事を言いやがった。

「やっぱ刺すか……」

イチャついた挙句に美少女の好意を無下にする男なんて刺されても仕方ないよな、な?
俺はカバンからカッターナイフ(護身用)を取り出し静刃の首につきつけた。

「待て! 早まるな」

静刃をからかい(脅し)つつ、身支度を整えていった。

「お兄ちゃん、もったいないよ。お兄ちゃんは、普段もかっこいいけど……ち
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