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やがて妖銃の弾輝
異能2 夢と現実
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……………
…………
…チュン、チュン…
…す、雀?

「って……オイ!」

第一声で突っ込んじゃったよ。
(夢かよ??)



「夢かよ!
朝からなんちゅう夢を見てんだ……縁起でもねぇ」

朝、静寂に包まれた自室の窓から小鳥(雀)の囀ずく鳴き声が聴こえ目を覚ました。
ベッドの上で上半身を起こし、今のが夢オチだった事を悟る。
低血圧気味のせいか頭がぼーっとする。
身体が少し痛むが寝ぼけて何処かにぶつけたりしたんだろう。

「夢オチか……」

いや、でもまあ。
そりゃあそうだな。
あんな光景、夢以外にありえない。
メカ少女だの、魔法少女だの、俺達が死ぬだのって。

「……」

一応念の為に、背中をゴソゴソ触ってみるが、もちろん傷なんてない。
あんな夢を見るなんて……ゲームのしすぎか?

「……しばらくゲーム時間減らすか」

銃ゲーしかほとんどやらないけど。
などと溜息をつきながら、新しい制服に着替えた俺は__
ムダに広い洋館の中を、2階の自室から1階のダイイングへと歩いていく。




昨日から住み始めたばかりだが、この館は中途半端に現代的な洋館だ。
静刃の話では、昔は海外から来た貿易業の貴賓客を泊める、隠れ家的なホテルとして使われていたらしい。
なので、裏には小さな教会、の、廃墟やプールなんかもある。

「迷った……どこだここ?」

朝っぱらから1階のダイイングに行くはずが来たこともない知らない部屋へと来てしまった。
無駄に広くて迷った。

「なんだかずいぶんと古い本や時計が置いてあるな……」

本棚にある本を手に取って中を開いてみると英文やイタリア語、ギリシャ語なんかで書かれている。
どうやら静刃達の前の住人だかホテルの物品だかがそのまま残されてるようだ。

「ん?
なんだこの本……光ってる??」

『それ』を見つけたのは本当に偶然だった。
古本が並ぶ本棚の端で赤い背表紙の古めかしい本が薄っすら緋色に光り輝いていた。
中を開いてみるとギリシャ語かなんかで書かれていた。

「読めねぇ……」

残念ながら解読不能だ。
本を棚に戻してると俺を探しに来たのか祈さんが来た。

「あ、あの……よかった。
こちらにいたんですね?
朝食の支度できてますからダイイングへ来てくだひゃ……はぅ??」

俺を案内しようとして部屋を出る寸前に盛大に前へ転けた。
ぱんちゅが丸見えだ。

「大丈夫か?」

ゴチッと床に頭を打ちつけたので心配になって声をかける
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