異能2 夢と現実
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だけを見ていればいいんです。
浮気はキョ―レツに許しません。
……話が逸れましたね。
あの日私は彼と、姉は静刃君と出会いました。
誰も入れないはずの『絶界』、異能で作り出した異空間に彼らは迷いこんできたのです。
そして見ず知らずの私達に向かっての第一声が……。
『―――おい!逃げろ!』
本当におひとよしですよね?
自分がどれだけの危険に陥っているのかわかっていながら……。
あきらかな異常事態に陥っているのに自分のことより私達の心配をするなんて。
でも、だからこそ私達は……。
少なくても私はこう思ったのです。
『うれしい。
ありがとう、って―――』
未来からの伝言。(おまけ)
Side 弾輝
2013年4月。ある休日、俺の元にある奴からメッセージが届いた。
それはブルーレイに入っていた。
セットしてテレビの伝言を入れるとそいつは語りはじめた。
そこには―――――。
『あの時の俺は自分でもどうにかしていたと思う。
危険が身に迫っているのにわざわざ危険の渦中に飛ぶ込むなんて馬鹿まるだしだろう。
普段通りの俺なら決してあんなまねはしなかっただろう。
否、できなかっただろう。
だけど、何でなのかはさっぱりわからないがああ思ってしまったんだ。
『逃げてはだめだ、助ける、女の子を守るのは俺しかいない』ってな。
今思い返すと死にたくなるほど恥ずかしい台詞だが後悔はしていない。
だって、そんなことは気にならなくなるくらい大切なものができたんだから。
あの日、きっと巻き込まれたのだって理由があるんだろう。
最初ははっきりいって嫌だった。
こんな『異能』なんか失くしたい―――そう思った。
だけど時が経つにつれてこう思えるようになったんだ。
この力をつかって身の周りの大切なものを守りたいって。
彼女を守りたい、って、な』
『おい、弾輝いくぞ?』
『あ、先輩が呼んでる。
そろそろいかないと。
「先行ってください。
昴先輩」
もしこれを昔の俺が見てたら、一つだけ守ってくれ』
「女には気をつけろ。背後にも気をつけろ、そして女を、マリナーゼを守れ!
3つになってしまったが気にすんな。
おっと、怖い怖い、0課の先輩が呼んでるからな、またな。
過去の俺……ってなんだよ、これ?」
そこには少しだけ大人になった俺が映っていた。
「……? どうして『絶界』に人が……?」
二人の少女の内の一人。
驚きに見開かれたその目と、俺の目が―――合う。
――
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