sts 23 「守るべきもの」
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いな部分が同時に発動すると面倒なので、違った部分が似たほしかったと思ったりすることもありはするが。
「ねぇ戻らないの?」
「おっと、そうやったな。私らも9時間もすれば警備に出発やし、さっさと仕事片づけて早めに休まんと」
「そうですね。私の方で交代部隊には指示を出しておきます」
「うん、お願いや」
そう言ってはやては一足先に戻り始める。俺とフェイトもシグナムに一声掛けてからヴィヴィオを連れて戻り始める。
ちなみに余談になるがシグナムと別れる際にヴィヴィオも「おやすみなさい」と言った。それにシグナムは笑顔で「おやすみ」と返したわけだが……武人である彼女も子供には優しいらしい。まあ優しいからこそ彼女には口うるさい一面があったりもするわけだが。最近ではそうでもないが、昔はよくヴィータに小言を言っていた覚えがあるし。
「フェイトママ」
「うん?」
「パパの手おっきい」
「ふふ、うんそうだね。でも昔はパパも小さかったんだよ」
「ほんとう?」
「ああ。もちろんヴィヴィオのママたちもな」
不意にヴィヴィオは俺達から手を放したかと思うと、自分の手を見つめ始める。
「……ヴィヴィオも大きくなる?」
「うん、大きくなるよ。そのためには好き嫌いせずに食べなきゃだけど」
「うぅ……」
嫌そうな顔をするヴィヴィオをフェイトは優しく撫でる。六課で誰よりも子育てに慣れているだけにはたから見れば誰もが母親だと思うことだろう。
だが……あくまでも今のなのはとフェイトは代理でしかない。なのははヴィヴィオを受け入れてくれる家庭を探してはいるらしいが、現状のヴィヴィオの様子からして仮に見つかったとしても納得するかどうか。なのはも説得しようとするだろうが、正直俺はなのはも大分ヴィヴィオに入れ込んでいるように思える。
それだけにヴィヴィオが再び事件に巻き込まれた時が不安だ。いくらエースオブエースと言われているなのはも人の子。むしろ一般人よりも優れた力を持っているだけに責任を強く感じてしまって自分を責めたり抱え込んでしまうだろう。
だからこそ、この子は守らないといけない。
隊長陣に動揺があればそれはフォワードにも伝染しより悪い方向へ向かってしまう。予言に関連したことでそれが起きれば、更なる災難が俺達だけでなく世界中の人々に襲い掛かることになりかねない。
それに……フェイトが言ったようにヴィヴィオはこれからどんどん大きくなる。大きくなって子供から大人へと変わっていくんだ。かつて多くの大人達に見守られて育った俺達のように。
今の俺にどれだけのことが出来るかは分からない。
けれど、ヴィヴィオのような年代の子供達には少しでも希望のある世界で過ごしてほしい。だからこそ、あの予
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