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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
sts 23 「守るべきもの」
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と一押しすれば決着をつけられるだろう。

「ただ……ヴィヴィオが寝るまでは一緒に居る。だからフェイトママだけで許してくれ」
「……絶対寝るまで一緒に居てくれる?」
「ああ」
「……分かった。今日はフェイトママと寝る」

 完全に納得しているわけではないようだが、これでどうにか丸く収まっただろう。このあとフェイトとある意味気まずさのある時間を過ごさなければならないわけだが。慣れつつあるとはいえ、さすがにパパママ扱いしてくる子が居て意識するなという方が無理は話なのだから。
 というか……親扱いされなくてもフェイトみたいな美人と一緒に居たら普通に意識する。……いや、この言い方は正確じゃないな。いくら美人でも仕事で会っている相手とかよく知らない相手に異性意識は最低限しか持たないし。フェイトだから意識すると言うべきだろう。
 この言い方だとフェイトだけを特別意識しているように思うかもしれないが、他にもなのはやはやて、ディアーチェ達と昔から交流のあった相手は異性として意識している。だから誤解しないでもらいたい。
 まあ……昔なじみでも現状で言えばなのはにフェイト、はやてが他よりも意識しているとは思うが。だがパパママ扱いされている間柄や過去に告白された相手ということを考えれば仕方がないことだろう。

「あはは、パパさんも大変やな」
「パパじゃない、他人事だと思って楽しむな。今後のことを考えると笑い事じゃないぞ」
「そうやなぁ……確かにもしもフェイトちゃんと間違いでも起こされたら笑い事じゃなくなる。別に恋愛禁止や言うつもりはないけど、どこから構わずされるんはさすがになぁ。昔から付き合いがあるとはいえ、私はここの隊長やから問題になれば対応せなあかんし」
「安心してください主はやて。もしそのようなことになれば私がこいつを斬ります」
「真剣な顔で言うのはやめろ。お前が言うと本気で笑い事じゃなくなる」
「ふ、冗談だ。お前がそのような男ではないと知っている」

 だったら冗談に聞こえるように言ってほしいんだが。お前はただでさえ普段の立ち振る舞いや口調的に冗談を言うタイプには見えないんだから。

「あのなシグナム……からかうのはフェイトだけにしてくれ」
「何で私限定なの!? ただでさえシグナムは私をからかってくるんだからそういうこと言わないでよ」
「テスタロッサ、その言い方もどうかと思うがな。それではまるで私が頻繁にお前のことをからかっているみたいじゃないか」
「実際にからかってるよね?」
「さてな」

 とぼけるシグナムにフェイトは不満そうな表情を浮かべる。が、ふたりから感じられる空気に険悪さは皆無だ。まあ昔から気の合う間柄だっただけにこういうのも彼女達のスキンシップなのだろう。戦闘狂みた
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