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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第75話
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「あ、あの!レン姫!レン姫はアンちゃんを助けてくれてアンちゃんをレン姫の秘書兼護衛として傍に置いているのに、この条約について何も思わないんですか!?」

「トワ…………」

真剣な表情でレンに質問するトワの様子をジョルジュは辛そうな表情で見つめていた。



「ハア……帝国解放戦線による夏至祭襲撃やザクセン鉄鉱山襲撃の際の影の功労者として活躍した士官学院の優秀な生徒会長がどんな質問をするかと思ったらそんな”下らない質問”とはね。――――あのねぇ?外交問題に個人の感情が通じる訳がないし、たった一ヶ月ちょっとしか働いていない人の為に何でレンが同情しなくちゃならないのよ。というかむしろアンゼリカお姉さんはレンに感謝するべきだと思うけどね。」

トワの質問を聞いたレンは呆れた表情で溜息を吐いて指摘し

「え……ど、どういう事ですか?」

レンの指摘を聞いたトワは戸惑いの表情で尋ねた。



「内戦を終結する方法を探る為に長期間の休暇を取る事を許可した事もそうだし、メンフィル皇女であるレンの傍にいる事でメンフィル帝国の貴族や皇族達とも会える機会も増えるから、色々な”交渉”ができる機会もあると思うわよ?ログナー侯爵にはレンが”成人するまで”と約束したから、その約束をした本人であるレン自身が約束を破る訳にはいかないから、アンゼリカお姉さんを解雇しないし、内戦が終結したらまたレンの秘書兼護衛を務めてもらうつもりよ。レンは今年で13歳になったからアンゼリカお姉さんはレンが成人の年齢に達するまでの間である約7年間もメンフィルの皇族や貴族達に加えて、各国のVIP達とも顔見知りになって、様々な交渉ができる機会(チャンス)があるのよ?」

「そ、それは…………」

「……………………」

「ゼリカさん………」

レンの説明を聞いたトワは反論できず、ジョルジュは目を伏せて黙り込み、アリサは複雑そうな表情をした。



「レン姫に感謝するならエリスさんもそうですわね。」

「え…………ど、どういう事ですか!?」

シグルーンがふと呟いた言葉が気になったリィンは血相を変えた。

「姫様……大変心苦しいのですが姫様の付き人は本日限りで辞めさせて頂きます……それがメンフィル帝国の私に対する”処分”の一つでもありますので……」

「え……ど、どういう事、エリス!?」

「!まさか……ユミル襲撃の責任をエリスにまで押し付けたの!?」

エリスに謝罪されたアルフィン皇女は驚き、サラ教官は厳しい表情でレンを睨んだ。



「押し付けるだなんて、心外ね。ユミル襲撃の件で話し合っている時にユミルが襲撃されたのはアルフィン皇女と”親しすぎた”エリスお姉さんにも責任の一端があるという声もあったのよ。夏至祭の件でエレボニ
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