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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第75話
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さん…………」

肩を落としているアルフィン皇女とユーシスの様子をエリスとラウラはそれぞれ辛そうな表情で見つめ、セリーヌが複雑そうな表情をしている中、エマは悲しそうな表情をした。



「ちなみに何故父上自身も責任を取る必要があるのかな?」

オリヴァルト皇子は真剣な表情でレンを見つめて尋ね

「その条約にも書いてある通りよ。―――皇帝の癖に”貴族派”と”革新派”を纏めきれずに内戦をみすみすと引き起こしてしまった上メンフィル帝国領にまで迷惑をかけたんだから、エレボニアの皇として、そして”人”として責任を取るのは当たり前でしょう?それにアルフィン皇女の件と比べればたいした事ないじゃない。迷惑をかけた人達の所に直接出向いて迷惑をかけた本人が直接頭を下げて”お詫び”をするのは”人として”当然なんだから、皇帝以前に”人として”この程度の事をするのは当たり前でしょう?」

「それは…………」

「「………………」」

レンの正論を聞くと複雑そうな表情で黙り込み、その様子を見たマキアスは辛そうな表情で黙り込み、アルゼイド子爵は目を伏せて黙り込んでいた。



「あの……レン姫。オズボーン宰相閣下御自身も責任を取る内容が書かれてありますが……」

「うふふ、さっきのレンの話を聞いているんだから、”鉄血宰相”にも責任を取ってもらう”理由”はわかっているでしょう?これでも血縁者と思われるリィンお兄さんに気を遣って、”その程度”にしてあげたのよ?本来ならアルバレア公爵達同様”処刑”なんだから。」

「………………」

「けど、そのオジサンが死んでるから、この条約は絶対に守れないと思うんだけど〜。」

クレア大尉の質問に答えたレンの話を聞いたリィンは複雑そうな表情で黙り込み、ミリアムは真剣な表情でレンを見つめた。



「それはもしオズボーン宰相が”生きていたら”効力を発する条約よ。あの時狙撃されたオズボーン宰相が”影武者”とかだったら今も生きている可能性も考えられるでしょう?」

「”影武者”……確かに”鉄血宰相”なら用意していてもおかしくないかも。」

「それはありえません。宰相閣下の影武者がいる事など聞いた事がありません。あの場で狙撃され、殺害されたのは間違いなく宰相閣下本人です。」

レンの話を聞いたフィーは真剣な表情で考え込み、クレア大尉は反論したが

「あら、貴女達の”筆頭”が誰であるのかも教えてもらっていなかったんだから、ひょっとしたらありえるかもしれないわよ?」

「それは…………」

レンの指摘を聞き、複雑そうな表情で黙り込んだ。

「ちなみにオズボーン宰相が本当に死んでいるのなら、その件は実行したと判断されるからその点は安心していいわよ。他に質問はあるかしら?」


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