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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第74話
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怒りを抱いているのよ。かの”ハーメル”のように宣戦布告もせずにメンフィル帝国領であるユミルを2度に渡って襲撃した”卑劣にして愚かな国”にね?――――あ、”ハーメルの悲劇”は”エレボニア帝国の自作自演”だったわね♪」

「っ!!」

「うわっ。そこであの件を持ってくるなんて、卑怯だよ〜……」

「ハ、”ハーメル”……?どこかで聞き覚えがあるような……?」

「エレボニア帝国の自作自演と言っていたが……一体何の事だ?」

レンの指摘を聞いたクレア大尉は唇を噛みしめ、ミリアムは疲れた表情をし、セレーネは戸惑い、ガイウスは不思議そうな表情で首を傾げ

「ハハ……ここぞとばかりに痛い所ばかりついてくるね…………」

「……お、お兄様……?何か知っているのですか……?」

疲れた表情で呟いたオリヴァルト皇子の様子が気になったアルフィン皇女は不安そうな表情で尋ねた。



「さてと。―――そろそろみんながお待ちかねのエレボニア帝国がメンフィル帝国との戦争を回避する条約を発表するわね♪エリゼお姉さん、例の条約が書かれてあるコピーをみんなに配って、オリヴァルト皇子とアルフィン皇女には”本物”の方を渡してあげて。シグルーンお姉さんも悪いけどエリゼお姉さんを手伝ってくれないかしら?」

「――――かしこまりました。」

「御意。」

そしてエリゼとシグルーンはリィン達にそれぞれ”戦争回避条約”が記されてある書類を配った。



「………………なっ!?」

「そ、そんな…………」

「姫様…………」

「……………………」

条約の内容を読んでいたリィンは驚き、アルフィン皇女は表情を青褪めさせて身体を震わせ、エリスは心配そうな表情でアルフィン皇女を見つめ、オリヴァルト皇子は厳しい表情で黙り込んでいた。







『戦争回避条約』









1、”アルバレア公爵家”並びに”カイエン公爵家”の爵位を剥奪して”平民”に落とし、剥奪した公爵家の全財産を没収して全てメンフィル帝国に贈与し、エリス・シュバルツァーの誘拐を直接実行したアルティナ・オライオン、誘拐の指示をしたヴィータ・クロチルダ、カイエン公爵家並びにアルバレア公爵家の当主、当主の正妻、そしてそれぞれの家の長男の身柄の引き渡しをする事



※なお、アルバレア公爵家の長男であるルーファス・アルバレア並びに誘拐を直接実行した下手人アルティナ・オライオンは既に処刑が完了している為以上の二人の引き渡しについては既に実行したとしてみなす







2、クロイツェン州全土とラマール州全土、残りの”四大名門”の本拠地、そしてノルティア州とサザーラント州からはメンフィル帝国が指定する領地の統治権、
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