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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第74話
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トワは心配そうな表情でリィンを見つめ
「オズボーン宰相が政治家として優秀な事は認めるが……”親”としては最低の部類としか言いようがないな……」
「父上……」
自分達と同じように怒りの表情をしているアルゼイド子爵の様子を見たラウラは驚き
「……だが、その宰相殿の計画も君達メンフィルによって粉々に破壊されたという訳か。」
厳しい表情で黙り込んでいたオリヴァルト皇子はレン達を見つめた。
「うふふ、さすがのレン達もリィンお兄さんの”本当の親”を知った時は驚いたわよ。」
「…………レン姫。オズボーン宰相が幼い俺をユミルの冬山に置いていった理由はルーファスさんから聞かされていないんですか……?」
「兄様…………」
身体を震わせて辛そうな表情でレンに問いかけるリィンを見たエリスは辛そうな表情をした。
「残念ながらその事についてはルーファス・アルバレアも聞かされていないそうよ。」
「そうですか…………………………こんな形とはいえ、自分の本当の親を知る事ができました……ありがとうございます……」
レンの答えを聞いたリィンは肩を落とした後身体を震わせながらレンに会釈をした。
「兄様…………」
「え…………」
するとその時隣の席にいたエリスがリィンを抱きしめた。
「―――例え兄様がどなたのご子息であろうと、今ここにいる兄様は私達にとって心から大切な家族です。それだけは絶対に変わりません。」
「―――私もエリスと同じ思いですよ、兄様。父様と母様もきっと同じ事を仰るでしょう。本当の親が判明しても、私達にとって兄様は兄様です。」
「エリス……エリゼ………………―――――ありがとう。おかげで何とか持ち直せた。」
双子の姉妹の言葉を聞いて黙り込んでいたリィンは決意の表情になった。
「リィン……」
「フフ、さすがはずっとお兄様の傍にいたお二方ですわね……」
「やっぱり二人には敵いませんわね……」
「フッ、ヨシュア君を連れ戻したエステル君の時といい、改めて女性が偉大な存在である事を思い知らされたよ。」
その様子を見ていたアリサとセレーネは明るい表情をし、アルフィン皇女は羨ましそうな表情で愛する人物を立ち直らせた姉妹を見つめ、オリヴァルト皇子は静かな笑みを浮かべた。
「さてと。リィンお兄さんも落ち着いた事だし、話を戻すわよ?」
「……ああ。」
レンの言葉を聞いたオリヴァルト皇子は表情を引き締めた。
「あ、あの!エフラム皇子殿下達はエリスちゃんの救出の為に帝都を襲撃する作戦になっている話を聞きましたけど、その話は本当ですか!?」
その時エリオットが心配そうな表情でレンを見つめて尋ね
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