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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第73話
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いですわ……」

「はは……本当に良かったな。」

「はい……本当に……グス……」

オリヴァルト皇子達と共に微笑ましそうに見守っていたアルフィン皇女はエリスに近づいた。



「姫様……姫様もご無事で何よりです。」

「……っ!」

エリスに微笑まれたアルフィン皇女は辛そうな表情でエリスを抱きしめた。

「ごめんなさい!わたくしがユミルに滞在しなければ、ユミルの人々やおじさま達が傷つけられ、貴女が囚われる事もなかったのに……!」

「姫様…………―――お気遣いありがとうございます。ですが私や父様達はユミルの件は決して姫様の責任ではないと思っている……―――それだけは偽り無き私達の想いです。」

「エリス……!」

自分を慰めるエリスの優しさに心を打たれたアルフィン皇女は涙を流してエリスを抱きしめ続けた。


「うふふ、感動の再会も終わった事だし、そろそろ”本題”に入ってもいいかしら、オリビエお兄さ―――いえ、オリヴァルト・ライゼ・アルノール皇子?」

アルフィン皇女が落ち着いた後席に戻るとレンは意味ありげな表情でオリヴァルト皇子を見つめ

「……ああ。その前に……――――此の度は誠に申し訳なかった。私達エレボニア帝国の内戦に、エレボニア帝国とは無関係である貴女達メンフィル帝国を巻き込んでしまった。謝って済む問題でない事は重々承知しているが、この場にはいない父上に代わり、謝罪させて頂きたい。勿論メンフィルが求める賠償や要求も全て呑む所存だ。」

「申し訳ございませんでした……!わたくしがユミルに滞在しなければ、あのような出来事は起こらなかったというのに……!」

「……殿下達の責任ではございません。全ては父―――いえ、”アルバレア公爵家”の責任です!”アルバレア公爵家”はどうなっても構いません!その代わりせめてエレボニア帝国や皇族の方達には寛大な処分をお願いします……!」

オリヴァルト皇子とアルフィン皇女はレンを見つめた後頭を深く下げ、二人に続くようにユーシスも頭を深く下げた。



「殿下…………」

「姫様…………」

「ユーシス…………」

その様子を見ていたアルゼイド子爵は複雑そうな表情をし、エリスとリィンは辛そうな表情をした。



「今更謝った所で正直”意味がない”から、別にレンに謝らなくてもいいわよ。」

「い、”意味がない”って……!」

「殿下達の思いを無下にするのは幾ら何でも殿下達に失礼ではないでしょうか……!?」

呆れた表情をしたレンの非情とも思える指摘を聞いたマキアスとラウラは厳しい表情でレンを睨んだ。



「うふふ、”これ”を見てもまだそんな事が言えるのかしら?エリゼお姉さん、昨日のリフィアお姉様の演説の様子を
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