第45話バット・チェイサー
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。それは《ナビゲーション・ピクシー》であるユイちゃんが証明している。だとするとーーー
「リーファちゃん、ひょっとしたら・・・」
「うん、《トレーサー》が付いてるのかも」
『《トレーサー》?』
「追跡用の《魔法》や」
《追跡魔法》ーーーそれは大概小さい使い魔の姿で、術者に追跡対象の位置を教える《魔法》。解除は《追跡魔法》を見つければ可能だけれど、術者の《魔法スキル》が高いと対象との間に取れる距離も長くなるから、今私達がいるようなフィールドでは可能性は不可能に等しい。
「そっか、まあ気のせいかもしれないぜ?」
「せやで?ライトとミストが来るまで待って、《ルグルー回廊》に入ろうや」
「それはいいんだけど、遠くから覗き見されてると思うと気分が悪い・・・見つければいいんだろ?」
確かにライリュウくんの言う通り、遠くから覗き見なんてされてたら気分は悪いけどーーー流石に無理じゃないかな?そう思っていたら、ライリュウくんは身を屈め地面に右手を添え、目を閉じた。その謎の行動にキリトくんだけが心当たりのあるような顔をしている。そして目をカッと見開いた瞬間ーーーライリュウくんの姿が消えた。
「え!?消えた!?」
「どないなっとんの!?」
「ライリュウくんはドコ!?キリトくん何か知ってるんでしょ!?知ってるなら教えてェェェェェェ!!」
「アリー苦しい!!首絞まってる!!そんなに首絞めてたら何も説明出来ないだろォォォォォォオ!!」
だってライリュウくんが!!竜くんが消えたんだよ!?何がどうして私の好きな人が目の前から消えたの!?教えてよ!!
「捕まえた!!」
『戻って来た!!』
「ライリュウ、お前またアレ使ったのか?あんまり乱用したら・・・」
「大丈夫だよこれぐらい。それより、コレ・・・」
よかったぁ、ちゃんと戻って来てくれて。キリトくんと何かコソコソと話してるけど無事ならなんでもいいよ。何故かコウモリなんて掴んでるけど無事ならーーー
「コウモリ・・・?」
「なんやそれ?」
「コイツが覗き魔の正体だ。赤い目のコウモリ・・・」
赤い目のコウモリーーー『赤』というと真っ先に思い付くのは、ALOの妖精種族ーーー《火妖精》。
「《サラマンダー》の《トレーサー》!?」
「じゃあ、今こうしてる状況も・・・」
「バレてるな」
《サラマンダー》が私達に《トレーサー》を仕掛けていた。つまり私達の行動も読まれてるし、会話もあまり聞こえてはいないだろうけど目的地も知られた。
ALO最大勢力《サラマンダー》を敵に回すとなると、かなり厳しいかなーーー
「・・・まあコイツの存在が
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