第45話バット・チェイサー
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れを否定する。キャンディがその理由を聞き出してーーー
「キリトくんの顔が・・・どことなく、あたしのお兄ちゃんに似てて・・・」
『似てる?』
お兄ちゃんってーーーリーファちゃんの?キリトくんの顔ーーーというか、私達の顔って一応SAOのデータを使ってるから、現実と一緒なんだよね。でもリーファちゃんはそんな事を思い付く訳でもなく、『偶然かな?』程度にしか感じないんだろうなーーー
「うわぁぁぁ!?」
私がそんな事を考えていたら、リーファちゃんが突然大声を挙げた。その原因はーーーキリトくんのコートの胸ポケットから出てきたユイちゃん。
「あ、あなた・・・ご主人様がいなくても動けるの!?」
「そりゃあそうですよ、私は私ですから。それと、『ご主人様』じゃなくて『パパ』です!」
「完全なログアウトじゃないから・・・かな?」
「ユイちゃぁぁぁぁん!ホンマ可愛ェェェ「やめろ!ユイちゃんに手を出すな!」きゃあ!!」
ユイちゃんの登場に驚き質問するリーファちゃんに、ユイちゃんがそう答える。私はローテアウトは完全なログアウトじゃないから行動出来るのかなと考えて、それを尻目にユイちゃんに飛び掛かろうとするキャンディをライリュウくんが阻止する。
ライリュウくんってユイちゃんに凄く過保護な気がするけどーーーまさか、こういう小さい女の子が好きとかじゃないよね?
「そういえば、なんであなたはキリトくんの事を『パパ』って呼ぶの?もしかして、その・・・彼がそういう設定にしたの?」
そういう場合、普通『パパ』じゃなくて『お兄ちゃん』とかがすぐに思い浮かぶけどーーー仮にそうだったらキリトくんが相当コアな人になるけどーーー生憎そういう訳でもない。だってこの親子はーーー
「・・・パパは私を助けてくれたんです。『俺の子供だ』って、そう言ってくれたんです。だから『パパ』です!」
「そ、そう・・・?」
あのデスゲームで本当に親子になったから。リーファちゃんは何も知らないから、色々事情があると言うのが一番得策かな。
それよりもーーーライリュウくんの表情がさっきよりも暗くなった。ユイちゃんの話を聞いてからかな?私達の知らない所で彼はーーー何か重い物を抱えていたのかもしれない。
「・・・パパの事、好きなの?」
突然リーファちゃんがユイちゃんにそんな事を聞いてきた。ユイちゃんがあんなに慕って、なついてるんだから、当然好きに決まってーーー
「・・・リーファさん、好きってどういう事なんでしょう?」
ーーー意外すぎる返答が返ってきた。好きってどういう事、それはーーー『いつでも一緒にいたい』、『一緒にいるとドキドキワクワクする』、そんな感じかな?私がーーー神鳴竜くんに感じる『好き』は。
で
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