暁 〜小説投稿サイト〜
μ's+αの叶える物語〜どんなときもずっと〜
第2話 出会いと迷子
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く毎日だった。
仲良くしていこうとそんな雰囲気は微塵も感じなかったんです」


園田さんはじっと俺の心の中を探るかのように見つめる。

「だから音乃木坂の雰囲気に興味を持ちました。こんな学校が廃校なんて勿体ないです。ここからでもよくわかりますよ」

園田さんに向けてた体を今度は夕焼けに染まるグラウンドを見て続ける

「人数が少なくたって、どんなに目立つものがなくたって、生徒は楽しそうに学校生活を送ってるんです。」


「.....笹倉くん」

「?」


「あなた.....何処かで私と会ったことありますか?」


「........いや、無いね」

「......そう、ですか」

静寂が訪れる。

先に口を開いたのは園田さん

「私はもう帰ります。すいません1人のところをお邪魔して」

「いやこちらこそ、つまらない話聞いてくれてありがとう園田さん」

一礼して荷物を取りにドアへ向かった
途中足を止めて一言

「海未ってよんでください、『大地』!」

背を向けてるので表情はわからないが彼女は俺のことを警戒はしなくなったんだろう。なら俺のすべきことは決まってる。

「また明日!海未!」


まさか海未から積極的に名前で呼ばれるとは思わなかった


〜☆〜



あれから少しして屋上から離れて校内を歩き回った

〜♪〜〜♪

「?」

音楽室からピアノの音が聞こえる。

ガラス越しに除くとそこには赤いショートヘアの少女が弾きながら歌っていた。しかも目をつむりながらピアノを弾いている様子から、かなりの腕の持ち主だと見受ける。

「あいしてるばんざ〜い♪ここでよかった〜♪」


「弾き歌いだと...あの子すごいな」

と、感心して静かに聴いていた。

ピアノの音が聞こえなくなったので俺はドアを開ける

「っ!?誰です!」

と、俺を睨む女子生徒


「あぁいや怪しいもんじゃないよ、俺は転入生の笹倉大地、2年生」

「......」
まだ警戒は解いてくれない。なんか俺警戒されてばっかだな
仕方ないといえば仕方ないけど

「1年の西木野真姫...です」


胸元のリボンが水色...1年生。2年生は赤、3年生は緑だったかな。

そんなことはどうでもいい。

「西木野さん、引き歌いするなんて凄いね!歌も美味かったよピアノも上手だった!」


「っ!!!」

その途端に西木野さんは顔を真っ赤にした。赤面症なのかな?


「また聞かせて欲しいな?」

「っ!!ナニソレ!イミワカンナイ!!」

そう言い残し音楽室から飛び出していった。


〜☆〜




すっかり暗く
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