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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十七話 イゼルローン要塞に赴任なのです。
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ぞや帝国の艦艇に返り討ちにされた仇を返そうと潜んでいたとしても不思議ではないがな」

 冗談めかしていうラインハルトに私たちは笑った。だが、笑いながら私は思った。

(狙いは・・・たぶんラインハルトだったのだわ。そうでなくてはこれほどまでに分厚い包囲陣を敷くことはないはずだもの。でも、誰が・・・・?)



同盟軍哨戒艦隊 旗艦 アウグスタス
■ シャロン・イーリス中佐 哨戒艦隊参謀長
 最初の機会が到来したわ。この機会を利用してラインハルトを仕留めなくては。奇襲に成功したにもかかわらず、ハーメルン・ツヴァイを仕留めそこなったのは、大きな失敗だったけれど、まだチャンスがあるはずよ。現在艦隊を四方八方に散らしてハーメルン・ツヴァイを捜索中。OVAなどを見ている限りはラインハルトはアルトミュール恒星系小惑星帯の中に潜んでいるのだけれど、具体的な場所がどこまでかはわからない。


 しかも、あちらには転生者たちが味方しているのだから、裏をかかれるかもしれない。地道に、探し出すしかないわ。


 お生憎様ね、イルーナ、アレーナ、フィオーナ、そしてティアナ。前世から転生したのは、あなたたちだけではないのよ。ヴァルハラでのあの時、とっさに後をつけてあの泉に飛び込んだのは正解だったわね。私までも転生できてしまったのは、あのヴァルハラでの神々の悪戯なのか偶然か。
 どうしてラインハルトを狙うか?それはね、あなたたちがラインハルトを守る側だから。前世では私とあなたたちは敵対関係にあったわ。その因果は転生程度では断ち切れないほど深いものなのよ。だからなのね、私が自由惑星同盟に生まれたのは。
 原作では自由惑星同盟は将官レベルに関して帝国に劣っていたけれど、私がいる限りそうはさせないわ。芽は若いときに摘み取っておかなくては、それが立派な大木に成長してからでは切り倒せなくなってしまう。
 悪いわね、ラインハルト。恨むならこんなことをしでかしたヴァルハラの神々、そしてイルーナたちをうらみなさいな。

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