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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十七話 イゼルローン要塞に赴任なのです。
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『はい。』
「通信をオフにして、パッシブ機能のみに切り替えろ。レーダー出力も最低限に絞り、近接レーダーのみに切り替えろ」
「もうしています」
「こちらも今したところよ」

 私は微笑んだ。ティアナもだ。ラインハルトはちょっと意外そうだったが、すぐにうなずいて見せた。ハーメルン・ツヴァイは無事に小惑星帯の中に入ったところで、ラインハルトはベルトラム大尉に向いた。

「指揮権を返上いたします」
「受理する。・・・キルヒアイス少尉」

 ベルトラム大尉は早速キルヒアイス少尉を呼び寄せた。何をしようとしているのかはだいたい想像がつくわ。

「ミューゼル中尉、エリーセル少尉、ローメルド少尉を拘束、営倉に入れろ。三名は反逆行為があったと判断し、要塞に戻り次第軍法会議に処する。・・・異論はないな」
「はっ」

 キルヒアイスは一切顔に色を出すことなく即座に従う。そうよ、キルヒアイス少尉。あなたがいてくれなくてはどうしようもないもの。私たちはラインハルトに対して協力する姿勢を見せなくてはならないから、あえて副長に抵抗して見せたけれど。あなたはラインハルトを助けなくてはならないのだから・・・・。


 ハーメルン・ツヴァイ 営倉――。
■ ティアナ・フォン・ローメルド少尉
 ラインハルト、フィオ、私の三人は営倉に監禁された。というかいいわけ?男女三人をこんなところに押し込めて。しかも私たち美形だし。あ〜いいのか。ラインハルトはこういうことにまだ奥手だものね。

「二人には迷惑をかけてすまない」

 珍しくラインハルトが素直に謝ってくる。あ、違うか。原作と違う環境で育ったものね。アレーナさんやイルーナ教官が一緒に育てたんだものね。

「いいえ、構いません。航海長のご判断は正しいものでしたから」

 フィオいいわね〜。敬語使えて。私は駄目。そんなんだから度々訓告を受ける羽目になるのよね。

「気にしないでよね。私たちだってまだ死にたくはないんだから」
「それにしても、どうして敵はアルトミュール恒星系で私たちを待ち伏せていたのでしょうか?哨戒艦隊にしては編成が戦隊規模でした」
「アルトミュール恒星系は特に資源などの発見が報告されていない。また、艦艇などを隠すにはうってつけかもしれないが、それは一時的なものだ。アルトミュール恒星は恒星風が吹き荒れ、ひとたびそれが発生すれば小惑星全体に影響する。資源があったとしても採掘は難しい。秘密裏に何かを建造するにしても、長期的に何かできるような場所ではないだろう」

 流石はラインハルト。よく勉強しているようね。

「ということは、私たちを待ち伏せていたということ?」
「我々とは限らない。ここアルトミュール恒星系付近を通過することは、双方の艦艇にとって日常茶飯事だ。いつ
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