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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十七話 イゼルローン要塞に赴任なのです。
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?中尉殿、少尉殿!俺たち兵士だって家族がいるんです!!一人一人生きているんです!!今後の人生もある!!俺たちだって兵士だ。そりゃ戦場にでれば働きますよ。だからこそ、俺たちは死ななくていい場面で死にたくなんかない。俺たちに欲しいのはね、ただ後方にいて命令する立場の人間じゃない。兵士一人一人のことをわかって、それを考えてくれる人がほしいんです!!」
「わかった。卿、いや、君たちのことを良く聞かせてほしい。一人一人のことを」
ラインハルトは言った。意外な言葉にアラヌス・ザイデル伍長は目を見ひらく。
「いいんですかい?つらい話になりますよ」
「いいんだ。私は一人一人のことを聞いたうえで、その辛さを覚悟したうえで、私はあやまたず命令を下す。そのために聞かせてほしいんだ」
「ラインハルトの言う通りだわ」
ティアナが静かに言葉を添えた。
「私たちはただ上に立つだけの士官じゃない。上に立った以上は部下たちに対して責任を背負うことになる。そのことを一度だって私は忘れたことはないわ」
ティアナが静かに、だが意志の強いまなざしで言った。
「あなたたちのことはこれまでも色々と聞かせてもらいましたけれど、私ももう一度聞きたいです。じっくりと」
フィオーナも真摯に言った。
数日後――。
ハーメルン・ツヴァイは僚艦とともに、アルトミュール恒星系に差し掛かっていた。
原作であれば、ラインハルトはこと通信や索敵に関しては注意怠りないよう喚起するところだが、フィオーナもティアナもそのあたりのことは心得ている。二人とも前世では上級将官まで務めたのだ。軍隊の規模や機械などが違うとはいえ、基本的な考え方は同じこと。二人はそれをよく承知しているのである。さらに、原作ではアルトミュール恒星系は自由惑星同盟艦隊の強襲を受けた場所として知られており、そのため二人とも特に警戒を厳にしていた。
そして――。ついにその時がやってきた。
「左舷レーダーに反応!!イレギュラーではないわ!敵です!!砲撃来ます!!」
ティアナが叫んだ。
「回避!!」
ラインハルトが叫んだその直後、第237駆逐隊は猛烈な同盟軍艦隊の強襲に会い、ハーメルン・ツヴァイ機関部に被弾、出力が低下した。同時に艦橋司令席付近で爆発が起こり、吹き飛ばされた艦長が転げ落ちて倒れた。いち早い発見の知らせにもかかわらず、回避が間に合わなかったのは、航宙主任がすぐに動かなかったからである。これが致命的となった。
「艦長!!・・・軍医を!!」
ラインハルトが抱き起すが、ひどい重傷だ。
「医療部員、艦長が負傷された。至急艦橋へ!」
キルヒアイスが医療室に伝達する。
「こ、航海長・・・!!君が、指揮をとれ・・
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