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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十七話 イゼルローン要塞に赴任なのです。
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。そうだ、まずは武勲を建てて皆に認めさせることにしよう。


 8月27日ハーメルン・ツヴァイは第237駆逐隊の一員としてイゼルローン回廊の哨戒任務に就くこととなった。


数日後――。

■ フィオーナ・フォン・エリーセル少尉 通信主任
「定時連絡をキッシンゲンVに伝達」

 ラインハルトの声がするわ。私も仕事しなくちゃね。

「了解。定時連絡をキッシンゲンVに伝達します。時刻0900。・・・・異常なし、通信完了。なお、次回の定時連絡は1100の予定です」
「ご苦労」

 うん、いい感じだと思うわ。まだまだ若いけれど、ラインハルトは指揮官に、ううん、全軍の将帥に向いていると思う。そういうところは教官と同じかな。
 それに先日、やっぱり原作と同じようにアラヌス・ザイデル伍長の洗礼を受けて、その時に命懸けで弟さんを救ったと聞いたわ。艦が急に傾いたのは、その時艦橋にいたティアナが見ていたけれど、副長が意図的に前艦との距離を縮めさせたから。やはり副長はラインハルトのことを面白からず思っているのだわ。

「なぜ平民を命懸けて助けた?」

 ザイデル伍長の問いかけに、ラインハルトはこう答えたそうね。

「貴族だろうが平民だろうが、同じ人間に変わりはないんだろう?」

 そう答えられたと後でザイデル伍長が教えてくれました。私たちに、その・・・あの・・・、やっつけられた後でザイデル伍長ったらすっかり私たちに心服していたようなの。でもね、ザイデル伍長、私たちなんかよりラインハルトのほうがずうっと優れているのよ。


艦内下士官食堂――。

 ラインハルト、キルヒアイス、アラヌス・ザイデル伍長、ロルフ・ザイデル二等兵、そしてフィオーナ・フォン・エリーセル少尉とティアナ・フォン・ローメルド少尉がささやかな席を設けていた。お題目はむろん助けられたロルフのお祝いとそれを助けたラインハルトへの感謝の席だった。

「親父が町工場を経営していましてね、私もロルフも腕だけは器用だったんですよ。で、俺は工業化の高校、こいつは何を思ったんだか美術科に入っちまいましてね。でもね、いずれは徴兵で兵隊にとられちまう。どうせならってんで俺は軍に入って工兵科を志願したんです。うまくすりゃ前線に出なくてもいいし、将来退役すれば、その助けにもなる。私は、親父の工場を継ごうと思ってましてね。ところが、何の因果かいきなりの最前線勤務と来た。おまけに弟のロルフまでここに来ちまった。軍としてはいきな計らいもしたつもりでしょうがね、イッペンに戦死しちまったら、誰が年老いた両親の面倒を見るんですか!?」

 だんだんとロルフの口ぶりが激してくる。聞いていると、兵士一人一人の苦悩が伝わってくる口ぶりだ。彼はしまいには涙さえ流した。

「わかりますか!
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