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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十七話 イゼルローン要塞に赴任なのです。
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大将も思っていた。
このささやかな人事が、後に帝国軍と同盟双方に対して、ある波紋を起こすこととなろうとは、シトレ・ブラッドレー両名には想像もつかぬことであった。
イゼルローン要塞。
帝国歴482年8月17日――。
ラインハルトとキルヒアイスは幼年学校卒業後の初陣場所であった惑星カプチュランカの戦闘に勝利し、司令官マーテル大佐の推挙を得て、イゼルローン要塞に赴任することとなった。赴任先は駆逐艦ハーメルン・ツヴァイである。ラインハルトは中尉に、キルヒアイスも少尉となっていた。
「キルヒアイス、あれだ」
軍港でラインハルトが目標の艦を見つけて指さす。
「ええ、あれですね」
「いよいよ宇宙艦隊勤務だ。地上戦と異なるが、俺はこの瞬間をずっと待っていた。ここから始まるのだな、本当の戦いが・・・・」
「はい、ラインハルト様」
キルヒアイスがうなずいた。二人はハーメルン・ツヴァイに足を向けたが、ふと、ラインハルトが足を止めた。そこかしこを軍人が闊歩しているのは当然として、その中に女性士官が混じっている。
「それにしても、このイゼルローン要塞は随分と女性が多いな」
原作と違い、女性士官学校が設立されて4年が過ぎ、着々と第一線に送り込まれる士官は増えていた。 最初は5000人ほどだった入校者も今は一学年1万人を超え、幼年学校に並ぶ勢いである。当初はやはり摩擦などの問題があったりしたが、マインホフ元帥直々の前線視察や、皇帝陛下勅命での厳粛な訓示、また違反者は即刻処刑など厳罰が繰り返された結果、だいぶ女性蔑視の火は下火になったのである。
表面上ではあるが。
女性の中では既に大尉になっている者すらもいた。(第一号はイルーナ・フォン・ヴァンクラフトであったが。)それらはイルーナやアレーナを通じてラインハルトもよく知っていることであったが、こうして実地に見ると改めてその実情を思い知る気持ちだった。
「俺たちも、女性に武勲を取られないよう、せいぜい励むとしようか」
「ええ」
二人は歩みだした。
30分後、彼らは艦長室で艦長のアデナウアー少佐の面接を受けていた。
「ほう?ラインハルト・フォン・ミューゼル中尉にジークフリード・キルヒアイス少尉か。二人とも若いな。特にミューゼル中尉はカプチュランカでずいぶんと武勲を上げたそうではないか」
「恐縮です」
「卿にはいきなり航海長を務めてもらうが、何事もこのベルトラム大尉に聞くように」
艦長は傍らに立つベルトラム大尉を手で示した。
「彼は士官学校を優秀な成績で卒業した。私もずいぶんと楽をさせてもらっているよ」
「ベルトラムだ。よろしく」
「よろしくお願いします。大尉」
「よし、では艦内を案内しよう。つい
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