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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十六話その3 女性士官学校の生活のほんの一部です。
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いう間に通常航行から戦闘隊形に変更した。すなわち、凸形陣形をとったのである。
「全艦隊、有効射程距離に入り次第、攻撃開始」
「有効射程距離に入りました」
「ミサイル斉射!!」
フィオーナの号令一下、まずミサイルが放たれ、次いで主砲が放たれた。絶妙なタイミングで敵艦隊前面に到達したミサイルを主砲が打ち抜く。炸裂したミサイルが爆発四散し、少なからぬ損害を敵の前衛艦隊に与えた。
「全艦隊、攻撃を開始しつつ、全速前進」
真正面からそのまま敵陣に突撃するとは、どういうつもりなの!?とモニターを見ていた女性士官候補生たちが騒ぎ出した。絶対数では圧倒的にこちらが有利なのだから、損害が増す至近戦よりも砲撃に終始したほうがいいというのがその理由である。ティアナだけは一人納得顔だったが。
「なるほど、フィオ。そういうわけね」
そうつぶやいた彼女のモニターの先に、凸形陣形を取ったフィオーナ艦隊から見て3時の方向から別働隊が急接近してくるのが見えた。
「敵の高速艦隊です。数8000。高速戦艦を中心に、巡航艦と駆逐艦による大部隊です。俯角25度から急速接近!!!」
その瞬間、前方の敵が本格的な守勢に切り替えたのをフィオーナは見逃さなかった。
「全艦隊凸形陣形を再編し、球形陣形に変更」
鮮やかなボタンの花の様に球形陣形に作り替えたフィオーナはさらにその陣形を回転させるようにして対処した。すなわち、回転する玉のような動きをしたのである。しかも絶えずその艦首を敵に向け続け、主砲を整然と斉射し、それを敵にあたえ続けるというのは並の艦隊司令官では到底できない運動であった。これをこなすには、的確かつ具体的なおかつわかりやすい明瞭な指示を出せる能力、そして現場の動きを一瞬で数手先まで読み通せる能力が必要である。
「流石はフィオーナね、防御戦闘においては驚異的な威力を発揮する。あなたは前世からそうだったわね」
敵側の艦隊司令官であるイルーナは「教え子」の動きを賞賛した。もっともその顔には余裕があった。
「砲撃の目標位置を絞るわ。α5329、β29500。すなわちあの円の中心点至近上方。そこだけをめがけてひたすら一点集中砲撃を敢行しなさい。敵の旗艦を沈めるわよ」
イルーナはそう指令した。
フィオーナは球形陣形、イルーナは正面展開5500隻と側面8000隻の2部隊による半包囲体制。そして双方が狙うは、相手の旗艦の轟沈である。
「流石は教官!」
フィオーナは感嘆していた。実に的確なポイントで砲撃をする。それ以前に索敵機能を全開にして、妨害電波などもろともせずにいち早く旗艦を見出した手腕はさすがというほかない。
だが、フィオーナとて同じであった。既にイルーナ艦隊の旗艦の位置は正面展
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