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第十六話その3 女性士官学校の生活のほんの一部です。
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た!!イルーナ、先輩、がお望みであれば、艦隊戦をしてみたいのですが」

 フィオーナは言葉に詰まったが、なんとか話し終えた。教官という呼び方になれてしまっているので、周囲に人がいるときには完全にぎこちない話し方になってしまう。

「いいわよ。戦場はランダム、艦隊総数もランダム、編成もランダム、これで行きましょうか」
「はい!お願いします!」

 イルーナはちょっと微笑んでから、手近の円筒に入った。スムーズな機械音と共に円筒が閉まり、皆の視界からイルーナの姿を奪った。

「じゃ、フィオ。頑張ってね」
「ええ!」

 フィオーナもまた、手近な円筒に入った。視界が闇に覆われるとともに、フィオーナは帝国軍艦隊旗艦艦橋上に立っていた。ヴァーチャル仮想空間であるが、それは本物そっくりの演出である。ただ、自分の前に時折ディスプレイスクリーンが表示され、そこに状況が出てくるのがヴァーチャルらしいといえばそうであるが。
 既に艦隊は動いている。通常航行速度で目的地に向かって動いていると言った格好だった。

 ヴァーチャル仮想空間にいるフィオーナの前に、一つのミッションが表示される。

「艦隊殲滅戦!!!敵艦隊を発見し、より多くの艦艇を撃破したほうが勝ち!!!」

 というわかりやすい表記である。フィオーナはただちに自軍の編成を確認した。

「私の艦隊総数は13600隻、内容は・・・なるほど、そして周囲は広大な空間、何もない宇宙空間・・・・・」

 アステロイド帯すらもない、地表で言えば大平原といった宇宙空間に艦隊は整列していた。フィオーナはこれを移動に適した長蛇の陣形に変更した。

「索敵艦及びワルキューレ部隊を発進、さらに音波ソナーを発射、索敵を開始します」

 フィオーナの指示で方円上に索敵部隊が発艦し、さらに後ろには衛星を射出して後尾の状況を確認する体制をとった。

「・・・・・・・」

 フィオーナの眼に無数の光点が映ってきた。

「前方187光秒の地点に敵艦隊、数、およそ5500隻」
「詳細はどうですか?」

 ヴァーチャルの、しかもオペレーターに対してだというのに、フィオーナは敬語を使う。もっともこれは前世で師団を指揮していた時からそうだったが。

「戦艦約3000、巡航艦1500、駆逐艦1000」
「妙ね・・・・」

 フィオーナはいつになく首をかしげる。5500隻だというのに、その内容には戦艦が多い。

(5500隻のはずがない。戦艦を多く持ってきたということは、この前面部隊が攻勢を支える間に、どこかから別働隊が・・・・。いえ、それ以上なのかもしれないわね)

 そう思っている間にもフィオーナは矢継ぎ早に攻勢の指示を出した。彼女もまた艦隊運用にかけては天才的であり、あっと
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