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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十六話その3 女性士官学校の生活のほんの一部です。
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傍目は13歳なのにまるで母親のような言動だと。
「それにしてもこうやって教官とお昼をご一緒するのも、後わずかなのね・・・・」
フィオーナが寂しそうに視線をはずした。それを見ているとどうにもこうにも気の毒になるのは、やはり前世からずうっと教え子のことを見てきたせいだろうか。
「なら、私のできる範囲ではあるけれど、あなたの希望を一つかなえてあげましょうか」
そう言ったのは、卒業を控えて彼女自身暇ができていたからだった。
本当ですか!?とフィオーナが顔を輝かせる。イルーナはうなずいて見せた。どうしようかと考えていたフィオーナが一つぽんと手を打った。
「そうだ、教官。久々にお相手いただいてもよろしいですか?」
「相手?何をするの?戦闘訓練?それともシミュレーション?」
イルーナ・フォン・ヴァンクラフトの技量はすべてにおいてトップを維持しているが、こと戦闘技能と理論、学科にかけては天才的な頭脳をもち、士官学校、幼年学校に彼女が入ったとしてもあっという間に主席だろうと教官たちに言われたことがある。
だが、イルーナはひた隠しにしているが、彼女の本領は大軍を指揮運用することであり、フィオーナでさえ、その技量にお目にかかったことは前世で数度、ほんの数えるほどしかない。
この機会にぜひ見てみたい、というのがフィオーナの正直なところだった。
「そうねぇ・・・・」
イルーナは苦笑している。あまり自分の技量を見せても仕方がないわ、という色が出ている。
「駄目でしょうか?」
「まぁいいわ。卒業試験も終わったことだし、あなたたちも試験も終わったのだし」
「いいんですか!?ありがとうございます!!」
フィオーナが喜んだ。
「あ、ずるい。ま、でも今回は私は見学側に回りますから。二人の戦いぶりを見せてもらうわ」
ティアナが言った。
シミュレーターはアレーナの提案でヴァーチャルリアリティーなものになっている。それが数百機広大なシュミレーター室に円筒が並んでいて、そこに入った人間はたちどころにヴァーチャルな仮想戦場に降り立つこととなる。艦隊戦、陸戦、空戦、何でもありなのだ。なお、数基ある巨大なモニターで中に入っているプレイヤーの試合を観戦できもする。
3人がシミュレーター室に入っていくと、周りの人間がおっという顔をした。3人のことは女性士官学校中の者が知っているのだ。
「あの、試合、なさるんですか?」
まだ初々しい1年生と思しき女の子が話しかけてくる。
「ええ。そこ、借りてもいいかしら?」
「は、はい!」
1年生はほおを紅潮させ、すぐにどいて3人を導いた。
「ありがとう。・・・さて、フィオーナ。どういう想定で戦う?」
「教官が・・・あぁ、じゃなかっ
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