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ロボット選手
2部分:第二章
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璧なピッチャーが相手だ。如何にオマリーといえども打てないのではないのかと周囲も考えた。その彼がバッターボックスに入る。
 彼はここでは粘りに粘った。ボールをよく見てボールになる球は見送りストライクになる球はことごとくファールにしてみせた。そうして勝負を続けたのだ。
 投球は十球を超えて十五球に至った。しかしそれでもだ。
 オマリーはボールをカットし続ける。それを見てだ。
 まず相手チームの方からだ。苛立ちの声が出て来た。
「おい、打つ気ないのか?」
「早く打てよ」
「それで終わらせろよ」
 彼等はじれだしていた。そしてそれは。
 マウンドの相手ピッチャーもそうであるしベンチもだ。それでだ。

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