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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第69話
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て構えた。
「2名と軍用魔獣……ここで撃破します。下がっていてください。」
「はいっ……!」
リィンの指示にアルフィン皇女が頷いたその時、追手である兵士達がリィン達と対峙した。
「殿下には傷一つつけられん。あの若者を集中攻撃して制圧するぞ!」
「…………悪いが、それは無理な相談だな。可愛い後輩を捕まえる趣味は俺にはねぇよ。」
「え…………」
自分にとって聞き覚えのある懐かしい声が片方の領邦軍の兵士から聞こえ、その事にリィンが呆けたその時!
「お前、何を言って――――ガッ!?」
「そらよっ!」
「ギャンッ!?」
「ええっ!?」
何と領邦軍の兵士が一瞬で側面からもう一人の兵士の喉元を銃剣で貫き、更に間髪入れず魔獣の喉元も貫くと同時に銃撃し、同士討ちをした兵士の行動を見たアルフィン皇女は信じられない表情で声を上げた!
「き、貴様、一体……何……を……………」
絶命した魔獣と共に地面に倒れた兵士は信じられない表情で自分の喉元を貫いた領邦軍の兵士を見つめながら絶命した!
「クク、プリネ姫の護衛の為に異世界の士官学院に留学した話は聞いていたが、まさかこんな所で再会する事になるとはな。」
そして残りのもう一人の兵士は口元に笑みを浮かべてリィンを見つめ
「その声――――フォルデ先輩!?」
リィンは信じられない表情で兵士を見つめて声を上げた。すると兵士が被っていた兜を脱ぐと軽そうな雰囲気を纏わせる青年の顔が現れた!
「よっ、リィン。まさかお前から脱出行動に移るとはな。それに以前と比べて随分良い顔をするようになったじゃねえか。」
「せ、先輩……何故先輩がここにいるんですか!?」
「あ、あの、リィンさん。そちらの方とはお知り合いなのですか……?」
兵士と顔見知りのように話すリィンを見たアルフィン皇女は戸惑いの表情で尋ねた。
「は、はい。そちらの方―――フォルデ先輩は俺がメンフィル軍の訓練兵の時、直接指導してくれたメンフィル軍の正規兵の方です。」
「それは過去の俺だ、リィン。今の俺はエフラム様の親衛隊の隊員だぜ♪」
リィンの説明を聞いた青年はリィンにウインクをした。
「そ、そうだったんですか。昇進おめでとうございます、先輩。」
「ハハ……まあ、お前の将来と比べれば俺の昇進なんざ、大した事ねぇよ。」
「?それは一体どういう意味でしょうか?」
苦笑する青年の言葉にリィンは不思議そうな表情で首を傾げたその時
「え、えっと……一体何故メンフィル兵がこの船に…………」
アルフィン皇女が戸惑いの表情で青年――――リィンがメンフィル軍の訓練兵だった頃、直接リィン達を指導して
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