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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜エリスの決意〜
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いるから無理よ。そしてクロスベルを解放すれば、即二大国と戦争をする事になるから、クロスベル解放時にリフィア達と合流する事になっているわ。」
「……………………――――姉様、その……散々心配をかけ、私の為に手間を取らせてしまって申し訳ないのですが…………」
エリゼの説明を聞いて少しの間黙り込んでいたエリスは申し訳なさそうな表情でエリゼを見つめ
「フフ、わかっているわ。―――兄様達の御力になりたいのよね?」
エリゼは優しげな微笑みを浮かべて問いかけた。
「―――はい。兄様が道を定めた以上、その背中を護るのは妹の務め。姉様の代わりに兄様の背中を護ってみせます……!」
「フフ、私やアリサさん達と同じ”未来の妻”としてではないの?」
「も、勿論それもあります!」
「クスクス…………―――貴女の気持ちはよくわかったわ。ちょっと待ってね。」
顔を真っ赤にするエリスを微笑ましそうに見つめていたエリゼは予め持ってきていた荷物の中から凄まじい聖気を纏わせた
細剣
(
レイピア
)
と背中に”シュバルツァー男爵家”の紋章が刻み込まれてある服を取り出し、エリスに手渡した。
「ね、姉様、この武具は一体……?」
「―――剣の名は”セイブザロード”、剣でありながら所有者には守りの加護を与えるそうよ。防具の名は”エレメンタルドレス”。全属性に対して、強い耐性を持つ防具よ。……貴女を救出したら、貴女が兄様の手伝いをしたいと言うと思ってリフィアに頼んで”匠王”ウィルフレド様に創って頂いたのよ。幸い貴女は服のサイズも私と全く同じだったからそのまま装備しても問題ないはずよ。遠慮なく受け取りなさい。それらは貴女の為に創られた武具なのだから。」
「姉様…………何から何まで本当にありがとうございます……!」
姉の気遣いに心を打たれたエリスは涙を流してエリゼに感謝の言葉を述べた。
「気にしないで。私は貴女の姉として当然の事をしたまで。それとシグルーン様には実戦不足の貴女に訓練をするように頼んでおいたから、兄様達に追いつけるように頑張りなさい。」
「はい……!」
「それと父様達に貴女を救出した事を知らせる為に現在ユミルに向かっているから、兄様達に会う前にまずは父様達に貴女の意思も伝えなさい。父様達ならきっと貴女の意思を尊重してくれるわ。」
「わかりました……!」
「そして最後に……――エリス。兄様の”本当の父親”が判明したのだけど、貴女も聞く?」
決意の表情で頷いたエリスの様子を見たエリゼは複雑そうな表情で尋ねた。
「え……に、兄様の……ど、どういう事ですか、姉様!?」
「実は――――」
そしてエリゼはエリスに事情を説明した。
「そう……だったんですか………
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