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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜エリスの決意〜
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撃の件で責任が一切ないとは言えないわ。第一以前も注意したけど私達はメンフィル帝国に所属する貴族。他国の皇族と親しくしすぎていたら、メンフィル帝国への忠誠が疑われるかもしれない事を教えたし、リウイ陛下にご指摘を受けた事も覚えているわよね?リフィア達やリウイ陛下、それにシルヴァン陛下が貴女の事を庇ってくれたお蔭で貴女への”処分”はそれで済んだのよ?幸い貴女はアルフィン皇女の付き人を務めていたから専属侍女も務まるでしょうし、私を含めた専属侍女長達が専属侍女の研修をするから、安心して。」

「そ、それは…………………―――わかりました。それで私は一体どなたのお世話をする事になるのでしょうか……?」

エリゼの説明を聞いて辛そうな表情で顔を俯かせていたエリスはやがて決意の表情になってエリゼを見つめた。



「―――レン姫よ。あの方は元々専属侍女がいなかったし、貴女とも一応顔見知りだからちょうどいいとの事で、レン姫自身からも許可を頂いているわ。それにレン姫は兄様がシュバルツァー家の当主の座につくまでプリネ姫達と共にクロイツェン州全土の”臨時統括領主”を務める事になっているから、プリネ姫達の傍で次期クロイツェン州全土を納める統括領主として様々な事を学ぶ兄様の傍にもいれるから、私と兄様が本国に留学していた分も取り戻せると思うわ。」

「姉様…………―――わかりました。その時が来た際、ご指導よろしくお願いします、姉様。」

「ええ。それで………―――エリス、貴女はこれから”どうしたい”?」

「え…………ど、どういう意味ですか、姉様。」

エリゼの問いかけに呆けたエリスは不思議そうな表情で尋ねた。

「さっきも言ったように貴女は今年度に女学院を退学してもらうわ。逆に言えば今年度―――来年の3月31日まで貴女は”聖アストライア女学院生”でいられるわ。つまり私が言いたいのはそれまでの間内戦終結までユミルに滞在し続けるか、兄様達と共に内戦終結の為に”Z組”の協力者になりたいのかと聞いているの。ちなみに貴女が”Z組”の協力者になる事についての許可を既にもらっているわ。兄様とセレーネが”Z組”にいるのだから、今更一人や二人増えても問題ないという考えだし、”Z組”の協力者兼監視役を務める事になっているリフィア殿下の親衛隊の副長――――シグルーン様が兄様達と違って実戦経験が未熟な貴女のフォローもしてくださるそうよ。」

「!!………………………その、姉様は兄様達に助力する事は不可能なのですよね……?」

エリゼの言葉を聞いて目を見開いたエリスは少しの間黙り込み、複雑そうな表情で尋ねた。



「ええ。さっきも軽く説明したように私は”特殊任務”――――”特務支援課”に合流して”クロスベル解放”までロイドさん達に助力する任務に就く事になって
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