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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第66話
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メンフィル帝国は大使館を通じてエリス返還を含めたメンフィルの要求を呑まなければエレボニア帝国にメンフィル帝国軍が侵攻すると”警告”もしている。それ以前に二度に渡りメンフィル帝国領であるユミルを襲撃した卑劣な国如きが我々を責める権利はない。」

その時不愉快そうな表情をしているヒーニアスが部屋に入って来た。

「あ―――――ッ!嫌味な……ムググ……ッ!」

(口を慎んでください、ミリアムちゃん!)

ヒーニアスの登場に仲間達と共に驚いたミリアムは声を上げたがクレア大尉に口を抑えられて呻いた。



「ヒーニアス殿下。何か御用でしょうか?」

「ああ。貴様ら――――トールズ士官学院特科クラス”Z組”の”迎え”が来ているから伝えに来てやった。ありがたく思え。」

シュバルツァー男爵に尋ねられたヒーニアスはアリサ達を見回して答え

「え…………」

「ぼ、僕達の”迎え”……?」

ヒーニアスの説明の意味がわからなかったアリサは呆け、エリオットは不思議そうな表情をした。



「―――”カレイジャス”が現在ユミル領空にいる。先程通信をした所エレボニア帝国皇子オリヴァルト・ライゼ・アルノールが出て、お前達”Z組”を迎えに来たと言っている。」

「へっ!?」

「オリヴァルト殿下が……!」

「と言う事は父上も……!」

ヒーニアスの答えを聞いたマキアスは驚き、ガイウスは目を見開き、ラウラは明るい表情をした。

「竜騎士達に貴様らを”カレイジャス”の甲板まで送るように指示をしておいた。荷物を纏めてとっとと外に出ろ。」

そしてヒーニアスはアリサ達を見回して指示をした。



その後竜騎士達にカレイジャスの甲板まで送ってもらったアリサ達はオリヴァルト皇子達と再会し、情報交換を始めた。



翌日、パンダグリュエルの客室にいるリィンは外の景色を見つめて考え込んでいた。
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