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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第66話
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ていましたが、”パンダグリュエル”にいる整備員や領邦軍の兵士、そして操縦士の中にメンフィル兵達が紛れ込んでいるとの事です。」
その時ルシア夫人は複雑そうな表情でとんでもない事を言った。
「なんですって!?」
「何だと!?」
「あ、あの戦艦の中にメンフィル兵が……」
ルシア夫人の説明を聞いたサラ教官とユーシスは驚きの表情で声を上げ、マキアスは信じられない表情をし
「――なるほど。だからこそ貴族連合の動きが最初からわかっていた為、絶妙なタイミングでリウイ陛下達が現れたのですね。」
「い、言われてみれば陛下達が現れたタイミングがまるで狙いすましたかのような絶妙なタイミングでしたよね……?」
「つまりは”リィンが連れて行かれる事も計算に入れて”あのタイミングで現れたって訳ね……」
「お兄様……」
シャロンは納得した様子で頷き、エマは不安そうな表情をし、セリーヌは目を細め、セレーネは心配そうな表情をした。
「……そうなると。メンフィルはリィンさんとエリスさん……どちらの居場所も掴んでいる事になりますから、いつでもお二人の”救出作戦”を同時に行えるという事にもなりますね……」
「あ…………」
「……ユミルに現れたあの戦艦を使えば幾ら貴族連合の旗艦とはいえ、制圧されるだろうね〜。」
「しかも内部にもメンフィル兵達が潜んでいるから、内部からも混乱を起こせる上リィンの脱出の手助けもできるな……」
クレア大尉の推測を聞いたアリサは呆けた声を出し、ミリアムとトヴァルはそれぞれ推測した。
「し、しかしカレル離宮は幾ら何でも難しいんじゃないのか?」
「帝都近郊にある事もそうだが、陛下達を幽閉しているのだから間違いなく警備は厳重だろうな。」
その時マキアスは不安そうな表情で呟き、ラウラは真剣な表情で推測したが
「………………その事なのだが……殿下達の話ではメンフィル軍が帝都を襲撃し、そちらに貴族連合軍を惹きつけ、手薄になった隙に別働隊がカレル離宮を奇襲してエリスを奪還する作戦だそうだ。」
「なっ!?」
「ヘイムダルを襲撃するだと!?」
重々しい様子を纏うシュバルツァー男爵の説明を聞き、ユーシスと共に厳しい表情で声を上げた。
「…………今の状況を考えると普通なら”不可能”と思われますが、ユミルに現れたあの戦艦を使えば可能になるのでしょうね……幾ら貴族連合といえど、あのクラスの戦艦は”パンダグリュエル”しか所有していないはずです。」
「ええ……ちなみにあの時現れた紅き戦艦――――”紅の方舟グロリアス”は元々”結社”が所有していた戦艦だったのですが……リベールの”異変”の際、メンフィル帝国に強奪されたのです。私が知る限
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