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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
幕間〜メンフィルの大反撃〜 外伝〜メンフィルの怒り〜
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ールは不思議そうな表情をしていた。
「いや、”機甲兵”という存在が戦場に登場した意味は絶大だぜ。火力と装甲は主力戦車に劣るもののそれを補えるだけの機動力と汎用性……そして、それ以上に重要なのは多くの連中に与える心理的な
衝撃
(
インパクト
)
だ。」
「それは……」
クロウの指摘を聞いたリィンは今までの出来事を思い出し、複雑そうな表情をした。
「フフ、我々が人である以上、人型の巨大な”何か”には惹かれ―――あるいは畏れずにはいられない。ならばその機甲兵の元になった”伝説の存在”なら……クロウの”蒼の騎神”や君の”灰の騎神”なら尚更でしょうね。」
「ま、否定はしないぜ。」
「………………」
クロチルダとクロウの話を聞いたリィンは複雑そうな表情で黙り込んだ。
「今一度言おう―――”諸悪の根源(ギリアス・オズボーン)は去った。後は速やかに内戦を終結させ、あるべき秩序を取り戻すだけなのだ。そうすれば全てが戻ってくる。君達の学院生活も、妹御や皇女殿下の平穏な日々もね。」
「……!あ、貴方達は……!」
(その為にエリスさん達を攫ったのですね……!)
(”人質”、ですか。)
(――なるほどね。あの男だけは絶対に許さないわ……!)
(……慈悲すらも必要のない愚かな人間ね……)
カイエン公爵の言葉を聞いたリィンが怒りの表情をしている中、リィンの使い魔達もそれぞれ怒りの表情でカイエン公爵を睨みつけていた。
「……二人の安全は保証するわ。君がどんな選択をしても。閣下、それに関してだけは、以前にも言った通り、この場で確約を頂きますよ?」
「…………もちろんだとも。」
クロチルダに視線を向けられたカイエン公爵は一瞬表情を歪めたがすぐに気を取り直して静かな表情で頷き
「クロチルダさん……」
その様子を見ていたリィンはクロチルダを見つめ
「フフ、学院祭で”いいもの”を見せてくれたお礼よ。ま、今は冷静に状況を見極めることね。そして答えを出す事ね。この先、君が”何のため”に剣と力を振るうのかを。」
クロチルダはリィンにウインクをした後カイエン公爵達と共に退出した。
「……………………」
「―――どうぞこちらへ。リィン・シュバルツァー殿。」
「”客室”へご案内します。お食事などもそちらで―――」
そしてリィンは領邦軍の兵士達に客室へと連れられた。
一方その頃、メンフィルの帝都ミルスで多くの民達が帝城近くに集まったり帝都のあちこちに設定されている巨大なスクリーンに映るリフィアや帝城のバルコニーにいるリフィアに注目していた。
〜メンフィル帝国・帝城マルーダ城・バルコニー〜
「―――親愛なる
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