第2章:異分子の排除
第26話「休日」
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桜さんの言葉に俺は一瞬固まる。
...あー、でも、桜さんなら...。
「なぁ、秋十、この人マジで何モンだ?説明書読んで一、二戦したら勝てなくなったんだが。」
「...ゲームも天才か...。」
「よーっし、じゃあ、私もやってみようかなー!」
俺が改めて桜さんに驚いていると、束さんがやろうと言い出した。
もちろん、束さんも初プレイらしく、最初は弾が相手するらしい。
「...なんか嫌な予感がするから本気で行っていいですか?」
「えー?私初心者だよー?」
そう言う束さんは、どこか余裕だ。
...多分、説明書を読んで桜さんのプレイからシミュレーションしまくったな...。
弾の嫌な予感は当たりだ。本気でいかなきゃ負けるだろうな...。
「(...って、そんな事より蘭を置いてきてしまった...。)」
始まった束さんVS弾のプレイを横目に、俺は蘭の所へ戻る。
「....燃え尽きたぜ...。」
「...お疲れ様だな...。」
その後、蘭も元気を取り戻したので戻ってみると、弾が燃え尽きていた。
...惨敗、したんだな...。
「そろそろ昼だからどうせなら食べて行けって厳さんが。」
「そうかっ!すまん、この戦いが終わったら!」
「すぐ行くよっ!」
途中で厳さんから言われた事を伝えるが、桜さんと束さんは手が離せないようだ。
「....で、なんだこのプレイ。」
「神々の読み合い...みたいな?」
「ツールなしでここまでできるのね。」
なんというか...どこぞのTASさんみたいなプレイになっていた。
...あ、決着ついた。...引き分けか。
「よし、行こうか。」
「ハードのスペックが足りなかったなぁ...。」
ゲームが終わった所で、あっさりと切り上げ、二人は下へと降りて行く。
...って、スペック足りなくてアレですか...。
「...そういや秋十よ、IS学園にいるってこたぁ、イイ思いしてんのか?」
「...はぁ?」
厳さんに昼食を御馳走になってる時、唐突に弾はそう言った。
「イイ思いってあのな...。周りが全員女子って精神的にきついぞ?」
「そうか?俺にとっちゃ楽園だが。」
弾...相変わらずだな...。蘭と鈴とマドカが引いてるぞ...。
「例えるなら...会話できる程度の英語力でアメリカとかに放り込まれるようなもんだ。...常識が男とは違う所が多々あるからな。」
「...微妙な例えだな...。」
「...まぁ、一筋縄ではいかないんだよ...。」
そこ
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