第2章:異分子の排除
第26話「休日」
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しができるようになってて...。」
「...蘭のおかげもあったからさ。」
かつて、蘭と初めて会ったのは弾の紹介からだった。
最初は訝しまれたけど、成り行きで不良に絡まれた所を助けたら懐かれた。
それからは、弾共々支えて貰ったりして、本当に助かっていた。
「支えてくれる人がいたから、俺はまだ生きていられる。...一人だったら、きっと自殺していただろうな...。」
洗脳される前の束さんや千冬姉にも色んな事を教えて貰ってたしな。
...でなけりゃ、挫けずにはいられなかったからな。
「...ありがとうな。蘭。」
「う...ううぅう...!」
慰めるように、俺は蘭を撫でる。
今まで心配させてきたんだ。少しぐらい、好きに泣かせておこう....。
「落ち着いたか?」
「は、はい。...恥ずかしい所を見せちゃいました..。」
しばらくして落ち着いたのか、蘭は俺から少し離れて顔を赤くしていた。
...まぁ、泣いている所を見られるのは恥ずかしいしな。
「あっくーん、皆弾君の部屋に集まってるからあっ君も......来なよって思ったけどお邪魔だったみたいだねー。」
「「.....あ。」」
そこで束さん(便宜上は有栖さん)が入ってきて、そのまま流れるように退散していった。
...って、なんか勘違いされた!?
「ちょ、ま、待ってください!」
少しの硬直の後、俺は急いで束さんを追いかける。
「(確か弾の部屋に集まってるって言っていた...なら!)」
弾の部屋に行き、扉を開け放つ。
そこに広がっていたのは...!
「く、くそ...!」
「ほい、必殺技っと。」
「あ、また弾が負けた。」
「桜さん、RTAさんになれるから...。」
...なんか、皆で楽しくゲームで対戦してた。
「って、たb..有栖さん!さっきのは...!」
「あははー、分かってるよー。あっ君はあっ君だからそう言う事は滅多にないもんね。」
「...どういう意味ですか。」
思わず束さんと呼んでしまいそうになったが、一応誤解はしてなかったらしい。
...どこか、訂正したい言葉があったような...。
「...ところでなにやってるんだ?」
「弾君の持ってるゲームで対戦だよ。ISを使った格闘ゲームみたいな?」
画面を見れば、見たことがある機体が戦っていた。
...色々あるな。有名どころの機体は当然で、専用機も結構あるみたいだ。
「...すごく上手いですね。桜さんやった事あるんですか?」
「ん?いや、今日が初めてだ。」
「...えっ?」
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