第2章:異分子の排除
第26話「休日」
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?」
「...まぁ、そうなりますかね。...ただ、負んぶに抱っこって程じゃないですが。」
「ったりめぇだ。んな根性なしなら今ここにいねぇだろうが。」
俺が彼の言葉に答えると、中々に厳しい言葉が返ってきた。
「...っと、秋十、おめぇ、ここで昼食っていくか?他の奴もよ。」
「元々そのつもりで来ましたから。....久しぶりですしね。」
そうと決まれば、俺たちは店の中に入れて貰えた。
まだ、開店した訳じゃないので、俺たちも準備を手伝う。
「...お、そうだ。秋十、おめぇは蘭に会っておけ。一番ショックを受けてたからな。」
「.....そうですね。行ってきます。」
厳さんの言葉に秋十君は従い、二階へと昇って行った。
「さて、準備しながらで悪いけどよ....どういう了見だ?二人共。」
「「っ.....。」」
厳さんのその凄みを込めた言葉に反応したのは、マドカちゃんと鈴。
....事情、話すべきか?
「忘れたとは言わせねぇぞ。どんな事情があったにせよ、秋十の坊主を散々虐めていたようだからな....。」
「っ、それは...。」
「ごめんなさい!!」
鈴に代わるように、マドカちゃんが頭を下げて厳さんに向けて謝罪する。
「言い訳なんてしないし、できません。...ただ、もう秋兄を虐めるような...ひどい事は、もうしません!!」
「.......。」
マドカちゃんの言葉を聞いても、まだ不機嫌そうな厳さん。
「...少し、事情を聞いてくれますか?」
「...一応、聞いてやろう。」
「では...かなり荒唐無稽な話ですが....。」
俺が厳さんに事情を話す。
元凶が織斑一夏だという事、二人は洗脳されていた事。
それらを話しておいた。
「信じられねぇような話だが...少なくとも二人は以前とは違うようだな...。」
全て信じて貰えた訳じゃないが、二人に関しては納得してもらえたみたいだ。
「...まぁいい。秋十の奴と同行してるって事は、許されたって事だろ。あいつが許したのなら、俺はとやかく言わねぇよ。」
「....二人共、だいぶ後悔してますからね...。秋十君も、洗脳される前の二人の事はむしろ好きでしたから。だから許したんでしょう。」
そんな会話をする俺の傍らで、鈴とマドカちゃんは厳さんに頭を下げていた。
「...と、そろそろ客が出入りするようになる。今回は特別に弾の部屋を借りて時間を潰しててくれ。...だが、無闇に騒ぐなよ?」
「分かりました。」
「って、俺の部屋!?...この人数だと狭いような...。」
昼食まで時間はあり、厳さんが弾君の
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