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SAO オンラインゲームの中で拳闘士は生き残れるのか?
第一層ではやることがない!
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「ここが、ソードアート・オンラインの世界・・・」
芽場の依頼を受けてから、あっという間に製品版のサービス開始日になっていた。
俺はナーブギアを被り、アインクラッドへ来ているのだ。
身長体格は現実世界のままだが、顔は弄らせてもらった。
鼻を高くして、目を大きく。髪と瞳の色を青に変更したのだ。
服装は布のシンプルなもの。濃いグレーだ。その上から革の胸当てを装備している。
手には指貫グローブ、足はブーツ。そして背中には、片手直剣が背負われている。
見るからに初心者。いや、そのままなんだけどな。
見るからにというか、見たまんまと言うか。βテストを受けられて奴なんてこの中の10人に一人の割合だ。じゃあ皆初心者ってことでいいじゃねーか。と単純解決する。
「先ずは・・・、市場でも覗くか?」
今日は休日にしてはいるが、夕方からロードワークに出ようと思っている。
なので、5時にはログアウトしなければならない。
どうせ俺は練習や試合の関係上、頻繁にインできない状況が続くため、先陣切って攻略するなんて事は出来ないだろう。
目標としては、マイペースに行くことだ。あと、拳闘士のスキルを見つけること。
芽場は“拳闘士”はエクストラスキルだって言っていた。つまり通常では出現しない物で、条件を満たさなきゃいけないんだよな。
俺はこの世界で剣で戦うつもりは無い。剣の世界をあえて拳で攻略するのが男の夢ってもんだろ。
そんな、一風変わったプレイスタイルがあってもいいと思うんだ。
それに、その方が俺は強いだろうしな。
「おお〜、焼き鳥とか売ってんのか」
市場というか、露店が立ち並んでいる。沢山のプレイヤーでひしめき合い、そこら中でパーティ勧誘やフレンド勧誘などの声が聞こえてくる。
俺はその中をつっききって、料理が売っている屋台の前に立った。
「らっしゃい!なんにするんだ?」
屋台の親父はNPC──ノンプレイヤーキャラクターと言って、決められた台詞や行動しかしない登場人物、例えるなら村人Aみたいな感じだ。
頭に鉢巻、筋骨隆々で腕まくり、がたいのいいおっちゃんは屋台のにぴったりだ。
「そうだな、焼き鳥2本くれ」
「まいどありっ!二本で4コルな」
「ほいよ。あんがとな」
「確かに貰ったぜ。またこいよ〜」
小さめの紙袋に、焼き鳥2本。焼き鳥つっても、この肉は鳥なのか?たしかに美味いが、いまいち怪しいところだ。2本でそんなに腹も膨れない。
このSAOの中では、食べ物を摂取すると満腹度がたまる。それは現実世界にも反映されるらしく、ログアウト前に飯を取ると現実で食事を取れなくなるって事も起こるかもしれないんだそうだ。
その逆も然り。ゲームの中で
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